年度 | 2010 |
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科目名 | 英文学 I |
教員名 | 小林 ひろみ |
授業概要 | 日本で接することのある作品・作家を中心に取り上げ、原作を一部でも鑑賞することにより、その作風や思想に触れることを狙う。国際学部の学生のためのコースであるので、著者のエスニック背景やジェンダーも念頭に入れて選択を行うほか、いわゆる大衆文学もその影響力を考慮して取り上げる。ただ、現代英文学を鑑賞するには、その土台となっている過去の文学遺産、特にシェークスピアと聖書の影響を無視できない。また英詩も、英語の美しさに触れるには重要な分野である。細切れではあるが、様々なジャンルをできる限り網羅し、英文学の感覚を養う一助としたい。 |
授業計画 | 1回目:Jane Austen, The Bronte Sisters 2回目:Aldous Huxley, George Orwell 3回目:D. H. Lawrence, Joseph Conrad 4回目:Kazuo Ishiguro, Amy Tan 5回目:Iris Murdoch, Margaret Drabble 6回目:Nathaniel Hawthorn, William Faulkner, John Steinbeck 7回目:Edgar Alan Poe, Agatha Christie 8回目:Tennessee Williams, Arthur Miller 9回目:James Baldwin, Tony Morrison 10回目:Katherine Mansfield, Patrick White 11回目:William Wordsworth, T. S. Eliot, Robert Frost 12回目:William Shakespeare 13回目:聖書文学 ※学期授業予定回数と必ず一致するものではありません。 |
評価方法 | 授業で取り上げた作家の中から選択してレポートを書く。期末試験では作家の作風の特徴と時代の流れを理解しているかをチェックする。評価はレポートと期末試験をそれぞれ50%として行う。なお、欠席が三分の一以上の場合は、評価対象としない。レポートの提出期限に遅れた場合は、評価2分の1とする。ただし2週間以上の遅れは正当な理由のない限り認めない。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | 文学の目的は読者に「楽しさ」を与えることです。文学評論に書かれている「深い思想」とかそういったものは副産物だと私は思います。現代英文学の時代設定をどうとらえるかによって、知っておくべき作品や作家は変わりますが、英語を理解する人が増えている現代では大きな産業でもあります。膨大な分野のほんの一部でもかじることによって、翻訳と原文の感覚の差を理解し、本物の英文学の面白さを味わってほしいと思います。 |