デジタル社会と法

年度 2010
科目名 デジタル社会と法
教員名 飯野 守
授業概要 タイトルのデジタル社会とは、情報がデジタル化され、さらにネットワークで結ばれた現代の社会を意味します。この講義では、このようなデジタル化された社会で、情報を受け取るだけでなく、自ら情報を発信する立場に立とうとする者が知っていなければならない法的問題を取り扱います。講義の内容は大きく前半と後半に分かれます。前半では、情報の自由という視点から、デジタルとネットワークに関わる法制一般および情報モラル(ネットワークの倫理)を取り上げていきます。後半は著作権(法)です。ここでは、著作権の基本的考え方や権利の内容、そして著作権の限界について、具体例を交えながら講義していきます。受講者には、ただ受動的に講義を聞くだけでなく、質問に答えたり、意見を出したりすることを求めるつもりです。
授業計画 デジタルとネットワークの特質
デジタル社会における法の課題
デジタル・ネットワークの倫理と法
デジタル・ネットワークと法Ⅰ-個人・社会の利益
デジタル・ネットワークと法Ⅱ-いくつかの具体的問題
著作権の基本的考え方
著作権の内容(1)-著作物と著作権
著作権の内容(2)-著作財産権
著作権の内容(3)-著作権の限界
デジタル・ネットワークと著作権
評価方法 定期試験の素点が90%、出席点が10%の割合で、100点満点に換算して成績評価を行います。定期試験では、授業の内容を理解していること、基本的な事柄については文章で説明できることが求められます。
教科書
参考書
メッセージ 広報学科の特徴の一つとして、様々な手法・様々なメディアでの情報の発信を目指そうとする学生向けの講座が多く開かれています。けれども、それら実技的科目の多くがしっかりとした理論と実践的な知識を前提に成り立っていることを知るべきでしょう。本講座は、このような理論と知識のうち、法制と倫理に関わる部分を提供するものです。自ら情報を発信することを目指す者に強く履修を勧めたいと思います。