フードサービス起業論

年度 2010
科目名 フードサービス起業論
教員名 横川 潤
授業概要 飲食事業といえば、カフェ、バー、ファミレス、ファーストフード、あるいはフランス料理、イタリア料理、寿司店、天ぷら店、居酒屋、ラーメン店などいろいろな店が思い浮かびます。またホテルではその売上の過半数を飲食部門の売上が占め、トラベル、エアラインなどのビジネスにおいても、飲食の理解は不可欠といえます。授業ではそうした飲食事業について、マーケティングというツールを使って幅広く見ていきます。マーケティングとは平たくいえば、お客さまの立場に立ってビジネスをすることです。つまりお客さまの立場に立って、飲食業について具体的ケースにもとづきながら考えていきます。皆さんはいつもお客様の立場から、スターバックスやマックなど飲食店について見ているわけですから、親しみやすいテーマであると思います。授業のまとめとして、各自が「自分の店」のオープン・プランを立て、プレゼンテーションを行います。
授業計画 ガイダンス ~お店を「オープン」しよう
ニーズとウォンツ ~客の「心」を読もう
セグメンテーション ~客の「背景」を調べよう
マズローの欲求5段階説 ~客の「欲」を探ろう
流行(I) ~はやる「原因」を探ろう
流行(II) ~はやる「過程」を読もう
プロダクト・ライフサイクル~店の「寿命」を知ろう
自我関与と商圏 ~客の「行動」をつかもう
ケーススタディ~「喫茶店」を立て直そう
損益分岐点 ~「コスト計算」に挑もう
メニュー開発 ~「売れる」メニューを作ろう
ケーススタディ~「開業計画(カフェ)」を論じよう
アメリカのフードサービス ~「コンセプト」を練ろう
プレゼンテーション準備(2)~「差別化のポイント」を話しあおう
プレゼンテーション(全6~7回)
テーマ「授業内容に基づき、“食”に関連した店のオープニング・プランを発表してください」
ビデオ視聴――「店をつくる・ブームをつくるおもしろさ」を語ろう
評価方法 授業の後半30分程度を毎回ミニレポートの作成にあて、提出してもらいます(必ずB5のレポート用紙を使用してください)。ミニレポートはすべて採点・講評し、基本的に次回の授業時に返却します。授業最終回に全返却レポートを再回収し、平常点を確定します(計50点)。紛失分は欠席とみなしますので十分に注意してください。期末プロジェクトとして、二、三人によるプレゼンテーション(研究発表)を実施します(40点)。また授業とプレゼンテーションの理解度をはかるため小テストを行います(10点)。
教科書
参考書
メッセージ いわゆる観光産業、すなわちホテル、レジャー、フードサービス、トラベル、エアラインなどに関心のある学生さんの受講を希望します。なるべく分かりやすいケースを選び、楽しく授業を進めていきたいと思いますが、そのためには皆さんに授業を「盛りあげて」もらうことが必要です。ミニレポートやプレゼンテーションを「めんどうくさいなぁ」と感じるひともいるかもしれませんが、終わったあと、きっと「やってよかった!」と思ってもらえるはずです。たくさんの先輩がそう言っているのですから。授業を受けながら、少しずつ、ホスピタリティやマーケティングを考えるおもしろさを感じてもらえたら最高です。