法と行政

年度 2010
科目名 法と行政
教員名 金井 惠里可
授業概要 行政の活動は、私たちの生活の隅々にまで、蜘蛛の糸のように張り巡らされ、私たちの日常は、知らず知らずのうちに、行政の活動から多大な影響を受けています。これが、行政国家化現象と呼ばれる、現代の国家のあり方の帰結です。そして一般に、行政の活動は、法に基づいて行われるべきだと考えられています。この授業では、行政国家における法と行政の関係を、私たちの生活に根ざした視点から取り上げます。
授業計画 1.現代国家における行政の機能~権力分立との関係
2.行政法とは何か~行政法と憲法・民法・刑法との関係
3.行政と行政法~法律による行政の原理
4.行政によるルールづくり~行政立法・通達行政
5.国家は私たちに何ができるか(1)~行政行為
6.国家は私たちに何ができるか(2)~行政上の強制と制裁
7.国家は私たちに何ができるか(3)~行政指導
8.国の将来を誰が決めるか(1)~計画による行政
9.国の将来を誰が決めるか(2)~契約による行政
10.行政と情報と市民(1)~行政調査
11.行政と情報と市民(2)~情報公開と個人情報保護
12.行政活動から身を守るしくみ(1)~行政行為の事前手続き
13.行政活動から身を守るしくみ(2)~行政不服審査
14.行政活動から身を守るしくみ(3)~行政訴訟
15.行政活動から身を守るしくみ(4)~国家賠償訴訟
16.市民参加による行政へ~協働のしくみ
※学期授業予定回数と必ず一致するものではありません。
評価方法 成績評価は、論述式の学期末試験に、授業中の発言などの平常点を加味して行ないます。10回を超えて欠席した場合は、学期末試験の受験資格を失いますので、注意して下さい。
教科書
参考書
メッセージ 六法必携。模範六法が望ましい。手持ちのものがあれば指定外でもよいが、2006年以前に発行されたものは不可。