解剖生理学実験

年度 2010
科目名 解剖生理学実験
教員名 中島 滋
授業概要 栄養の知識を深めるためには、ヒトの体の機能を学ぶことが必要である。そこで解剖生理学実験では各個人の身体を教材として、さまざまな生理機能を学ぶ。具体的には、体脂肪の測定、血圧の測定、心電図の記録、肺活量の測定、血液・尿の検査を行ないながら、循環器系、呼吸器系、泌尿器系等の仕組みを理解する。また、動物解剖を通して、各臓器の位置、構造を理解する。以上の実験を通して生体はその恒常性を維持するために、さまざまな臓器がその役割を担いつつ、かつ相互に関連して働いていることを学ぶ。
授業計画 実験ガイダンス
身体計測
詳細な身体計測を行い、身体状況を把握する。
体脂肪の測定
体重、身長を測定し、それを基にBMIを算出する。また、体脂肪計を用いて体脂肪率を測定する。
血圧の測定
安静時の血圧を測定し、その後運動を行なった時の血圧の変化を見る。
骨密度の測定
踵の骨密度を測定し、体を構成している骨について学ぶ。
呼吸や体温に関する実験(2回)
肺活量の測定、呼吸数の測定、体温の時間的変化の観察
血液に関する実験
赤血球数、血球容積等を測定し、体を循環している血液について学ぶ。
排泄に関する実験(2回)
尿検査(色調、臭気、pH、糖、蛋白、比重)、未知試料の測定を行い尿検査の方法と利用法について学ぶ。
血糖値の変化に関する実験
空腹時の血糖値および糖負荷後の血糖値変化を観察する。
動物の飼育実験
異なる飼料を用いて、ラットを飼育し、摂取栄養素と成長との関係を学ぶ。
実験動物の解剖
内臓の位置、色調等について観察する。
まとめ
機器の状況により、内容は若干変更する場合がある。
評価方法 レポートの提出および学期末のテストによって評価する。出席点は10%の範囲で加点する。
教科書
参考書
メッセージ 普段無意識に行われている体の内部の働きを実験を通して意識し、栄養を摂取することの必要性を実感してもらいたい。