年度 | 2010 |
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科目名 | ゼミナール |
教員名 | 酒井 信 |
授業概要 | このゼミでは、主として神奈川県(特に湘南地方)を舞台とした文学・映画・漫画・音楽・社会事象について、指定のテーマで批評文を作成し、それをコンテンツとした「湘南カルチャーマップ(ウェブ上で運用)」を作成することを目的とする。また過去の雑誌記事を分析し、湘南地方の歴史について理解を深めながら、実際に湘南地方を取材を行い「湘南地方の新たな魅力を紹介するルポルタージュ」を作成する。なおゼミ生の制作物は、講評を経てデータベース化し、一般の人も購読可能な形で公開する。各課題を通して、手を使って活字を漁り、足を使って様々な人や場と関わり、頭を使ってその成果を論理的にまとめ上げるトレーニングを積んでほしい。 |
授業計画 | ・湘南地方を舞台にした小説について批評文の制作(1200字)と講評・ディスカッション。指定図書:夏目漱石『こころ』。 ・横浜を舞台にした小説とそれを原作とした映画を比較しながら、批評文の制作(1200字×2)と講評・ディスカッション。指定図書:山本周五郎『季節のない街』指定映画:黒澤明監督『どですかでん』。 ・横須賀を舞台にした小説について批評文の制作(1200字)と講評・ディスカッション、舞台となった場所の取材。指定図書:矢作俊彦『ロング・グッドバイ the wrong googbye』 ・湘南地方を舞台にした漫画とそれを原作とした映画を比較しながら、批評文の制作(1200字×2)と講評・ディスカッション。指定図書:松本大洋『ピンポン』。指定映画:曽利文彦監督『ピンポン』 ・湘南地方を題材にした音楽について、その曲が作られた時代背景、当時のメディアの評価などを調査し、それを報告書(2000字)にまとめる。またその報告書を基にしてプレゼンを行った上で、「湘南カルチャーマップ」の音楽版の企画をまとめる。 ・湘南地方を舞台にした漫画について、舞台となった鎌倉の街に足を運んだ上で批評文の制作(2000字)。指定図書:吉田秋生『海街Diary』。 ・湘南地方の自治体・NPOのサイトなど、湘南地方の文化について記したウェブコンテンツを調査し、報告書(2000字)にまとめる。 ・湘南地方を舞台にした小説とそれを原作とした映画を比較しながら、批評文の制作(1200字×2)と講評・ディスカッション。指定図書:川端康成『山の音』。指定映画:成瀬巳喜男監督『山の音』 ・湘南特集を組んだ雑誌記事の比較検証と湘南地方の新たな魅力を紹介する特集記事の作成。 *上記は通年の授業内容。各回に2~3週をかける。他の授業内容と課題は授業中に指定。 |
評価方法 | 授業中の小演習の提出を含めた出席点を40%、各課題の提出とプレゼンの出来を60%の割合で評価する。成績評価の基準は、AA(100点~90点)、A(89点~80点)、B(79点~70点)、C(69点~60点)、D(59点以下)とし、合格は、AA、A、B、Cとする。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | 批評というと大仰で偉そうなものに聞こえるかもしれませんが、それは意識しなくとも誰もが日常的に行っている行為です。指定のテーマの下で批評文を繰り返し創作していくことで、広義の広報活動にとって必要な能力を身に付けてください。 |