年度 | 2010 |
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科目名 | 調査集計法 II |
教員名 | 八ツ橋 武明 |
授業概要 | 「調査集計法 I 」を履修した学生を対象に、次の段階の調査データの分析方法の修得を目指す。分析方法は多変量解析に属する手法で、数学的取扱はやっかいだが、それらはコンピュータにやらせる。重要なのは、データ処理では何をしているのか、何が出力されるのか、という処理のイメージを理解できることである。多変量解析の利用効果は、われわれには気が付きにくい、データの背後に潜む構造を抽出できることにあり、様々な事例を体験することにより、データの解釈、適用限界等を理解し、利用法を修得して貰う。 方法論の種類を沢山経験するよりも、少ない種類でも確実に適用する能力を育成する方針で授業を行う。この授業のための調査とデータ作成も行い、学生諸君が、データから読みとれる構造に感心するようになれば、授業は成功である。ソフトウエアには「調査集計法 I 」で利用したSPSSを使う。SPSSは拡張性に富み、応用範囲が極めて広く、格段に操作しやすいことが理解できる。 なお教室は電算教室を使い、実際に処理をしながら授業を進める。授業時間だけでは時間不足で、授業以外に課題の時間が必要となる。 |
授業計画 | 概して数学が得意ではない広報学科の学生に、多変量系の調査データの処理を出来るようにさせることが、この授業科目設置の狙いである。熱力学を分からなくても自動車が運転できるように、複雑な数学抜きでも目的を達成できるよう、学生の反応を見ながら授業を進めます。 授業ガイダンス 分布の統計量 相関係数 データ作成の企画と実施1 データ作成の企画と実施2 回帰分析1 回帰分析2 回帰分析3 数量化 I 類 因子分析1 因子分析2 判別分析1 判別分析2 作成データの総合演習1:因子分析 作成データの総合演習2:判別分析 |
評価方法 | 授業中の課題・宿題の提出物(約25%)とレポート課題(約75%)で評価する。評価は授業内容の目標水準の理解と再現の到達度で決まる。特に高いものをAA、高いものをA、やや低いものをB、低いものをC、かなり低いものをDとする。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | (1)社会調査の集計だけでなく、さらにデータから意味を読みとりたい人向けの授業です。/(2)方法の履修は積み重ね的に修得されていくので、欠席すると理解不能となります。 |