文化政策論

年度 2010
科目名 文化政策論
教員名 井上 由佳
授業概要 文化政策とは、一般的には芸術や文化の振興を目的とした文化財保護や諸芸術活動への公的支援を指す。しかしながら近年、文化政策はその枠に留まらず、経済政策や公共政策との関連および都市・産業の発展への寄与が指摘されている。さらに、文化政策は個人の生活の質を高めるための潜在能力や自由を引き出す環境の創出に密接に関わり、その重要性が国際的に認識されてきている。このような文化政策の新しい動向について国内外の具体的な事例を通して理解を深め、将来の文化政策像を構築する力の獲得を目標とする。
最初に文化政策の歴史的経緯とその理論について学ぶ。次に文化政策の実態について、具体的に理解するために国内外の事例研究を紹介する。さらに受講生にはグループワークの課題として、地方自治体レベルの文化政策の中でも優れた事例を調査してもらい、報告してもらう予定である。
授業計画 第1回:イントロダクション: 私たちと文化政策の接点
第2回:文化政策とは何か?、アクティビティ
第3回:文化政策の歴史と変遷①
第4回:文化政策の歴史と変遷②
第5回:文化政策の理論的基礎、グループワーク第1回打ち合わせ
第6回:文化政策のマネジメント
第7回:文化政策の評価
第8回:文化政策の事例研究(1)-国内編:茨城県、水戸芸術館
第9回:文化政策とまちづくり、グループワーク第2回打ち合わせ
第10回:文化政策と教育:学社連携、博学連携
第11回:文化政策の事例研究(2)―海外編:デンマーク、スウェーデン
第12回:グループワーク発表会(1)、相互批評会
第13回:グループワーク発表会(2)、相互批評会
第14回:文化政策の未来、まとめ
評価方法 基本的には期末試験によって行う予定であるが、レポート等の提出物および出席状況等を加味し、総合的に判断する。
教科書
参考書
メッセージ この授業ではみなさんの積極的に学び合う姿勢を重視します。フィールドワークでは、地域の文化施設にてワークショップやイベントなどを体験してもらい、それを授業で報告してもらいます。遅刻・中途退出・提出物の遅延は慎んでください。