文献講読

年度 2010
科目名 文献講読
教員名 日吉 昭彦
授業概要 この授業では、『プロセスが見えるメディア分析入門 – コンテンツから日常を問い直す』(藤田真文・岡井崇之編、世界思想社、2009年)を輪読します。 この書籍は、テレビ・ドラマやバラエティ番組、スポーツ番組、コマーシャル、雑誌記事など、さまざまなメディア素材を分析するための方法を解説したものです。 輪読(受講者がレジメを作って発表する方式)を通じて、身近なメディア文化の分析の多様なアプローチを学習し、実証研究の進め方を考えていきます。また、研究成果をレジメとしてまとめて整理する方法や、レポートや論文に研究成果を引用する場合の資料の用い方などアカデミック・ライティングの方法、プレゼンテーションの仕方などを身につけることも合わせて目標とします。 教科書では、『熱闘甲士園』や『行列のできる法律相談所』『ビューティコロシアム』といった人気のテレビ番組が鋭く分析されています。また、ドラマを使った歴史の学習、メディアから理解するエスニシティやジェンダーについての考察・・・など多様な論考が収められています 授業では、輪読の後に実際にメディアを分析して、ディベートを行うなどの時間も設けます。
授業計画 1 イントロダクション:授業の進め方
2 – 12 文献の輪読・発表・プレゼンテーション・ディベート等
3 全体のまとめ
なお、レジメの作り方、アカデミック・ライティングの方法、プレゼンテーションの仕方など、随時、資料や講義の時間も設けます。
評価方法 個別の発表をはじめ、授業への取り組み等を主な平常点として70%の割合で評価します。また、期末に行う課題レポートを30%の割合で評価します。成績評価の規準は、AA) 平常点・課題レポートともに取り組みが特に十分である、A) 平常点・課題レポートともに取り組みが十分である、B)平常点・課題レポートで授業の目標に到達できている、C)平常点・課題レポートで授業の目標にやや到達できている、D)課題がこなせていない、とします。
教科書
参考書
メッセージ 身近な素材を扱ったテキストの輪読から、学術書を読み込む楽しみを知ってほしいと思います。また、ゼミナールでの討論や卒業研究での文献利用などの際のトレーニングにもなると思いますので、積極的に参加してください。なお、一冊を輪読する方式ですので、テキストは購入してほしいと思います。