人間の安全保障特論

年度 2010
科目名 人間の安全保障特論
教員名 渡部 真由美
授業概要 人類の歴史は戦争の歴史であるといわれるが、われわれは戦争という暴力をどう認識し、どのような言葉で理解すべきなのだろうか。真の平和を語ることは戦争を「知る」ことからはじまるという前提から、本講では「人間の安全保障」という新しい概念の普及が現在のさまざまな国際協力の分野においてどのような意義を持つのかを論じる、また、授業後半ではその概念がいかに現場で実践されるべきかを演習(ケーススタディ)やディスカッション、ロールプレイ・ゲームを重ねることにより、議論を深化させ、国際協力分野において必要となる実務レベルの知識・スキル取得を目標とする。
授業計画 ■ 人間の安全保障論(1):定義と国際的議論
■ 人間の安全保障論(2):平和構築と人間の安全保障
■ 人間の安全保障論(3):国連の取り組み(人間の安全保障基金の実例)
■ 人間の安全保障論(4):概念普及における日本の役割
■ 人間の安全保障論(5)(人権、開発、「保護する責任」等)
「人間の安全保障」グループディスカッション・テーマ(例)
【1】人間の安全保障は新しい概念か?
【2】戦後復興で人間の安全保障の概念はどのような役割を果たすのか?
【3】気候変動と人間の安全保障:環境問題への取り組みとその視点
【4】市民社会の参加と人間の安全保障~クロスセクター連携の意義とは?
【5】国連で「人間の安全保障」概念を普及される意味は?
【6】日本が中心になり概念普及を成功させるためには?
■ 現場シミュレーション演習(1)紛争、戦争にまつわる問題の原因とその解決
■ 現場シミュレーション演習(2)社会的格差にまるわる問題(例:貧困、環境、ジェンダー問題など)の原因とその解決
(授業内容詳細等については、学生の興味・研究テーマによって変更予定)
評価方法 出席、レポート、演習・ディスカッション時の貢献度を総合的評価。
教科書
参考書
メッセージ 出席、レポート、演習・ディスカッション時の貢献度を総合的評価。