年度 | 2010 |
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科目名 | 教育原理 |
教員名 | 柳生 和男 |
授業概要 | 現代においては、共通の価値観や道徳的基準に混乱が生じており、教育する側のアイデンティテイーが崩壊し、児童生徒は目標を失い、学校や学級への帰属意識がもてないままに不統一な衝動的行動や無統制・無方向な意識や行動、さらには人間としての分裂や脱道徳的な行動等の現象がごく普通にどこの学校にも見られるようになってきています。そうした現象は必ずしも学校にのみ起因するものではないが、ややもすると学校が社会のそうした風潮や文化に迎合し、現象の先鋭化を加速させていることも考えられます。本講義ではこうした状況の中で生徒と真っ正面から対峙できる情熱を持つ教師、確固たる教育的知見を有する教師を育成するための基礎基本的学習を行います。 |
授業計画 | (1)荒れる学校の現状 【生徒の荒れ/職員室の荒れ】 (2)教育の目的 【教育における目的の意義】 (3)人間の成長 【素質と環境・アマラとカマラ】 (4)文化の伝達機能 【教育による社会的同一化~能動的学習】 (5)ルソーの教育論 【放任は自由主義教育の天敵】 (6)ペスタロッチの教育論【子弟における道徳的関係】 (7)日本の教育 【目的・教育課程の変遷・教育勅語~教育基本法】 (8)欧米の教育 【目的・教育課程の変遷・実践その成功と失敗】 (9)教育の方法I 【教授と学習の一般原理】 (10)教育の方法II 【教育方法の歴史的変遷】 (11)教育の哲学 【教師の人間観~生徒理解・問題行動に対する態度】 (12)教育制度と教育行政 【学校制度の変遷と教育委員会の業務】 (13)教師論 【教師は世間知らず、世間ずれが良いか】 (14)家庭教育の位置 【教育の原点--家庭】 (15)学校のアカウタビリティー【説明責任・結果責任】 |
評価方法 | (1)筆記試験 (2)筆記成績に加えて出席率と受講態度で総合的に評価する。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ |