年度 | 2010 |
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科目名 | 博物館学 |
教員名 | 井上 由佳 |
授業概要 | 現在、世界中のミュージアムが積極的に取り組んでいる課題の一つに、来館者層の拡大が上げられる。それは人数の問題だけでなく、世代、国籍、人種、歴史・文化背景といった枠を超え、幅広い層の人々がミュージアムに足を運んでもらうことを狙いとする。なぜこれが問題となるのか。その理由を理解するためにミュージアムの設立経緯を振り返るとともに、多文化社会におけるその社会的役割、とりわけ教育的役割について具体的な事例を通して学ぶ。本授業ではミュージアムの中でも美術館を中心に取り上げる。最初に、日本と世界における定義を理解し、その社会的役割について学ぶ。そして現在、美術館が何をやってきたのか、何に取り組んでいるのかを複数回のフィールドワークを通して体験を通して学んでもらう。複数の美術館を体験し、それをベースに美術館と多文化社会の接点について批判的に考察し、問題を解決していくために必要な知識とスキルの獲得を目標とする。 |
授業計画 | 第1回:イントロダクション:この授業の流れ 第2回:グループワークへの準備:名刺交換大会 第3回:ミュージアムとは?:その定義と歴史的背景 第4回:ミュージアム体験を振り返る 第5回:ミュージアムにかける思い<DVD鑑賞①> 第6回:ミュージアムの役割①:収集 第7回:ミュージアムの役割②:保存・修復<DVD鑑賞> 第8回:アクティビティ:My favorite thing is… 第9回:グループワーク打ち合わせ 第10回:ミュージアムの役割③:展示 第11回:ミュージアムの役割④:教育普及ー博学連携 第12回:アクティビティ:教育プログラムを体験する 第13回:第1回プレゼンテーション① 第14回:第1回プレゼンテーション② 第15回:ミュージアムの役割⑤:教育普及ー生涯学習 第16回:ミュージアムの諸問題(1)・財政、マネージメント 第17回:ミュージアムの諸問題(2)・来館者の拡大 第18回:DVD鑑賞 第19回:ミュージアムの未来像(1):学び合いの空間―日本科学未来館 第20回:ミュージアムの未来像(2):国際理解とミュージアム―かながわ地球市民プラザ 第21回:DVD鑑賞 第22回:第2回プレゼンテーション(1)、相互批評会 第23回:第2回プレゼンテーション(2)、相互批評会 第24回:グループワークのまとめ 第25回:DVD鑑賞 第26回:ミュージアムの社会的役割とは①:多文化社会の中で 第27回:ミュージアムの社会的役割とは②:人々がふれ合う空間 第28回:期末テスト |
評価方法 | 基本的には中間・期末レポートによって行う予定であるが、提出物および出席状況、フィールドワーク・グループワークへの参加貢献度等を加味し、総合的に判断する。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | この授業を受講予定の学生は、初回の授業に<必ず出席>してください。フィールドワークで複数の美術館に実際に行ってもらい、プレゼンテーションをしてもらいます。授業時間外にも拘束されることをご理解の上、受講してください。他の学生と共に学びあうことに高い意欲を持ち、積極的な授業への参加を期待します。 |