広告メディア論

年度 2010
科目名 広告メディア論
教員名 横内 清光
授業概要 広告は、大きく分けて 広告表現 、広告メディア 、マーケティング の3つの分野から成り立ちます。この講座はその一部分を受け持つ「メディア論」です。具体的には、テレビ、新聞、雑誌、ラジオの4大マス媒体、インターネットなどのサイバー媒体、交通広告や看板・ネオン塔などの屋外広告媒体などの広告特性を学ぶ学問分野です。広告は、媒体の使い方次第で効果が違ってきます。それをどのように組み合わせプラニングするか、この講座では、効率的な媒体使用まで言及していきます。コミュニケーション・デザインに立脚した講座。
授業計画 広告メディアとはなにか? 人の集まるところ広告メディアあり。
広告の訴求原則=5W2Hについて。効果的な広告理論からの導入編。
広告表現と広告媒体の関係を見る。
メッセージとは、表現とメディアで成り立つ。媒体の特性を俯瞰的に把握することから始める。
メディア・ミックスからメディア・プランニングへ。
魚のいるところへ釣り糸を垂れよ! どんな餌でどこで釣るのか? その計画が大切。
広告のやり方が100年ぶりに変わってきた。
ネット広告の浸透は何を変えたのか? 21世紀になって、AISASの法則が登場してきた背景。
選択消費の時代のマーケティングから。
消費者主導の市場がやってきている。クロスメディアの時代がやってきている。広告はどう変わったのか? 消費者が商品情報まで発信・共有する時代。
マスメディアの特性とサイバーメディアの特性を比較してみる。
各メディアの特性比較による到達効率の検討。 広告の原点=到達率について。
近代広告の歴史を振り返る。消費者・大衆の誕生について。
大量生産=大量消費=大量伝達の構図が豊かさを普遍化した。デザイン・広告・分割払いの発明。
紙媒体から電波媒体への飛躍的進展について。
テレビに普及と「標準的生活」の啓蒙。改めてテレビの偉大さを知る。マクルーハンの理論。
広告の効果測定の指標開発。
広告効果はどのように計測されてきたか? AIDMAの法則からDAGMARの理論への帰結。
インタラクティブなメディアとは? テレビに出来ないことがネットではできる!
広告情報の共有と批判が、消費者優位の時代を確定した。
広告メディアの、費用対効果について。
バラマキ型から狙い撃ち型への移行。広告のビジネスモデルが100年ぶりに変わってきた。
インターネット広告の特徴? メディア・ニュートラルという考え方。
広告は「待ち伏せ型」の時代へ。生活者の情報共有の影響。対して、広告発信者側の工夫。
インターネット広告の特徴? ユビキタス技術の進展について。
ケータイでのネット情報利用が進む日本。ケータイは広告メディアとして可能性がどこまで広がるか?
アウト・オブ・ホームのメディアについて。
屋外広告、交通広告の世界が変わってきた。意外な可能性とメディア連携。
今後のテレビ広告、新聞広告の役割について。
既存のマスメディアは死んだのか? 生き残るためには何が変わるべきか?
広告メディアは何時の時代も「効率」が命。
広告メディアの未来図。情報技術の進展は、もっとすごい広告メディアを生むかも知れない。
評価方法 試験は記述式で行う。基本的な知識を土台に、応用問題を出す。出席点は10%ほどの配分。きちんと出席しないと講義が理解できなくなるから要注意。
教科書
参考書
メッセージ この講座は、「広告概論」の次に3年次に位置づけられている広告講座です。いきなりこの講座をとっても理解が難しいので、「広告概論」を履修してから選択してください。そして、その次に進む講座が「広告表現論」「コーポレート・コミュニケーション論」となっています。