国際学入門

年度 2010
科目名 国際学入門
教員名 奥田・海津・井上・山脇
授業概要 みなさんは、今後の4年間をこの国際学部で過ごして学士(国際学)を手に入れます。この授業は、そのための第一歩を踏み出す授業です。この授業をとおして、伝統的な学問体系にとらわれない自由な発想で新しい「知の体系」をともに築いていきましょう。「国際学入門」はまた、国際学部で何をどのように勉強していくのか、という学問的な土台を確認しくための講座でもあります。限られた時間の中でさまざまな知的体験をし、今後の自分の研究テーマを発見してもらうことができれば目標達成です。概要は以下の通りです。 1.現代世界に起きているさまざまな問題を、多角的に見、既成の常識から少しでも自由になって考える姿勢を身につけましょう。そのために、専門分野の異なる先生方に登場していただきます。(大いに戸惑い、悩んでほい。) 2.グループに分かれてディスカッションをすることもあります。一つの問題をいろいろな視点から見る力を養い、自分の意見を他者との意見交換の中で育んで行きます。この講座は「小さな地球市民社会」でもあります。「自分」と「他者」という関係から「われわれ」という関係を作り出していくことの大切さを学びましょう。 3.「グローバリゼーション」とは何か、ということを大きなテーマにしています。欧米から他地域への「強いられたグローバリゼーション」から始まり、そうした中からも希望を見出していこうとする「可能性のグローバリゼーション」に焦点を移して、われわれが求めていこうとする未来像について考えていきましょう。
授業計画 はじめに:「国際学入門」オリエンテーション
「国際学」とは何か、グローバリゼーションの始まり
もう一つの1492年:ことばが道具になった年、グローバル化と「アメリカ帝国」
「英語文明」の現状を考える:英語を学ぶ意味とは?
異文化理解の光と影:博物館から見えるもの、世界の一体化と観光
国民国家とジェンダー、グローバル化と市民社会
グローバルビジネスと多国籍企業の功罪
国民国家と食文化、環境とツーリズム
第三世界の風景、観光と平和
オキナワ、ヒロシマ、日本・・・、国際観光と異文化理解
「脱亜論」を超えて、グローバル化と観光情報
短答式テスト(中間テスト)
「核」と市民社会:ロッカショムラから見えるもの
国際学の可能性
「原始の音」に向き合う感性(縄文笛ライブ)
総括:国際学の旅へ
評価方法 出席・授業参加に関して10%、毎回授業終了時に書いてもらうコメント・ペーパー20%、中間試験20%、最終レポート50%として、総合的に判定します。
教科書
参考書
メッセージ この授業は国際学部生としてのアイデンティティの土台づくりをめざします。両学科の学生が一緒に意見交換をする場として、貴重な授業になるでしょう。また、小グループに分かれてのディスカッションや全体会を行う中で、私たちと学生諸君が「ともに作っていく授業」を目めざしています。「知の現場」はいつもエキサイティングであるべきだと思いませんか。