年度 | 2010 |
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科目名 | ゼミナール I |
教員名 | 山本 顕一郎 |
授業概要 | 法律は、複雑になっていく経済活動・企業活動をスムーズに行うために必要不可欠なものであり、社会が激しく流動するこの時代には、企業や個人の行動の基準としての法律が、ますます重要になる。法律は、将来、諸君が企業などで働くときに大きな武器となるであろうし、落とし穴に落ちないための智恵・知識となる。逆に、法律を知らないことで損をしたり、思わぬ災難が降りかかってくるかもしれない。とりわけ、爆発的に発展し、これからも常に変動していくであろうサイバースペースにおける法律についても学ぶことが必要であろう。また近年、知的財産の重要性が大きくなっている。わが国の企業が競争力を向上させていき、国全体としても技術立国を行うためには、高度な技術やノウハウなどを開発・蓄積していかなくてはならない。しかし、企業が莫大な投資をつぎ込んで開発した技術や、苦心して作り上げた魅力的なコンテンツが簡単に模倣されてしまったのでは、企業はそれらにタダ乗りされて損失をこうむり、技術開発やコンテンツ作成を行う意欲も損なってしまいかねない。すると、それらの知的財産を守っていくための法律について知り、これを知的財産防衛のためのツールとして使えるようにしておくことが必要になってくる。そこでこのゼミでは、企業活動に関する法律の中でも、特に知的財産やネットワークに関する法について学んでいく。具体的には、特許権や著作権などの知的財産権に関する法律を学び、またコンピュータや通信ネットワークに関する法律についても見ていくこととする。ゼミでは、知的財産権法やコンピュータ・ネットワークに関する文献を読んでいくことから出発する。ゼミ生の報告が中心となるが、受講生がある程度の法律知識を持っていることを前提としながらも、知的財産等の基本的な事項が理解できるように補足説明し、また裁判例などを参考にしながら理解を深めていけるようにする。 |
授業計画 | 知的財産権やネットワークにかかわる法律に関して、基本的な教科書や文献を読む。これらを全員で読み、順番に報告して質疑応答・議論を行う。 また、コンピュータ・ネットワークに関する法律を学んでいく場合には、必要に応じて外国の法制度に言及した文献(日本語および英語)も読んでいく。 各自の修得知識を確認するため、期末に筆記試験を行なう。 |
評価方法 | ゼミでの報告内容、出席状況、受講態度、さらに期末等に実施する筆記試験などを総合して評価する。評価の方法についての詳細は、授業開始後に説明する。なお、ゼミナールIを単位取得するためには、「ビジネスと法II」の科目を履修すること、または「ビジネスと法I」もしくは「情報法」の科目を少なくとも履修しておくことが要件となる。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | 知的好奇心があり、法律に関心がある者を歓迎する。このゼミを履修するためには、「情報法」および「法学入門」を単位取得していることが強く望まれる。ゼミ生は、公務員試験や法律系の各種資格試験等に積極的に挑戦することが望まれる。なお、ゼミを開始する4月までに、法学入門的な文献を指定して読んでもらい、その内容につきゼミ開始後に筆記試験を行なう予定である。また、ゼミの実施内容およびテキストについては、大きく変更する場合がある。 |