広告演習

年度 2010
科目名 広告演習
教員名 横内 清光
授業概要 本講座は、大学に入って初めて経験する広告のクリエイティブワークの基本講座である。コピーライティングとアートディレクションを学びながら「一枚の絵」をつくる。狙いは「言葉と絵の同時発想」を修得することにある。これがメディアを使ったコミュニケーションの基本である。この基本動作を覚えることで、映像クリエイターも育つ。理論だけではなく、実際に「手と頭」を動かしてみることで、クリエイティブの楽しさ、難しさがわかるだろう。
授業計画 導入=1枚の広告の力(ドキッとさせたり、ハッとさせたり)
気になるグラフィック広告を持ち寄って、どこが気になるか探ってみる。
広告表現の理解 (新聞広告や雑誌広告の構造を理解する)
テレビCMもインターネット広告も、コピーとアートの積み重ね。
「絵入りラブレター」の制作演習 (言葉と絵で口説く演習)
いきなり広告制作に入るのではなく、人を、言葉と絵で「口説く」ことから学ぶ。
「絵入りラブレター」の講評 (広告発想への転換指導)
I love youをどう表現できたか。気持ちが伝わったか。 広告表現の秘密を解き明かす。
「言葉と絵のかけ算」の基本指導(基本パターンの修得)
コピーとアートを結婚させよう。足し算じゃダメ。 どうすれば掛け算になる?
コピーライティング演習 (コンセプトを文字として表現する)
コンセプトの立て方を知らないと、表現があっちこっち散らばって、目的が達せない。
アートディレクション演習 (絵を探してくる訓練)
アートは大胆に。web広告の時代だからこそ、Attention!なのだ。面白い絵を探してみよう。
一枚の絵にコピーをつける演習 (コピーと絵の関係・位置の把握)
絵を見てコピーを書いてみる。ともかく、いっぱい書いてコツをつかむ。
コピーから絵を発想する演習(コピーと絵の関係・位置の把握)
気のきいた言葉が例題にある。さて、それにふさわしい絵を探してこよう。
選択課題による作品づくり (一枚の絵にキーアイデアをレイアウトする)
実際の商品を課題にして、実際に「広告」を作る作業に入る。いよいよ本番。
選択課題による作品づくり (一枚の絵にキーアイデアをレイアウトする)
ミニスケッチを何枚も描いて、その中から良いアイデアをカンプに仕上げる
作品発表と合評(プレゼンテーションと受講者相互の意見交換)
優秀作品の選考と発表。なぜ、その作品が良いのか? プロの広告の見方を伝授。
総合講評と指導。実際に作ってみての感想を受講者から聞きながら、4ヶ月間を振り返る。まとめとして、広告理論への導入を行って、理論講座に繋げる。
広告作品の理解。最近のグラフィック広告を例題に、着く手側からの発想を読み解く。今までの授業で実際にクリエイティブ作業をやってきて、コンセプト、トーン&マナーを理解できる。
最後に、メディアリテラシーの話題に触れる。メディアはすべて構成されたものという第一原則がよくわかるだろう。批判的にそしてクリエイティブな姿勢を考える講座で締めくくる。
以上の講義および演習の他、広告クリエイティブ作品の鑑賞を随時行う。
良い作品を見ることは、広告感度を磨くことになるので、できるだけ多くの作品を紹介する。
評価方法 原則として、授業中に1回、修了時に1回、作品提出で評価する。その他、授業中の小テストの成績も加味する。
教科書
参考書
メッセージ 広告に興味ある人は、「手」から入る入門講座として「広告演習」を受講しておいて欲しい。クリエイターを目指す人も、プロデューサーを目指す人も、「言葉と絵による同時発想」を学べば、広告表現の基本を知ることができる。広告づくりには、パソコンに触る前に覚えておくべき動作がある。この講座をとったら、次に理論編の「広告概論」講座を受講するといい。同時受講科目としてDTP関係講座の受講を薦める。