観光心理学

年度 2010
科目名 観光心理学
教員名 山口 一美
授業概要 観光は巨大な世界産業であり、今後ますます拡大することが予測されている。日本においては観光立国が叫ばれ、訪日外国旅行者の数も600万人台に達し、2010年には1,000万人にするという目標が掲げられている。観光産業の盛栄は観光消費を増加させ、経済全体に与える影響も非常に大きいと言える。また、観光はもてなす人(ホスト)と観光する人(ゲスト)との交流や出会いの場でもある。観光における出会いの場で、人は共通の気づきや自己を再認識することも多い。このように人と人との関わりを研究するには、心理学的な側面からの検討が必要となる。そこで、本授業では、主に1)観光に関わる人(ゲストとホスト)について、ゲストがどのような対象や形態を求めているのかなど2)観光の対象と形態について、3)観光を構成する要素について、心理学的な知見と他の学問分野の視点から検討する。講義に加えて、ビデオ教材も使用する。
授業計画 1.オリエンテーション
授業の進め方と「観光と心理学との関わり」について
2.旅行者とそれを支える人々
(1)人が旅をする理由
(2)旅行者とその分類
(3)旅行のプランニング過程―パッケージツアーの選択
(4)ホスト:観光業におけるホスピタリティ
(5)マネージャー:旅館の女将
3.旅行の形態
(1)グリーンツーリズム
(2)へルスツーリズム
(3)巡礼―四国遍路
(4)自然志向ツーリズム
(5)祭り
4.観光を構成する要素
(1)都市景観と観光
(2)地域資源の再発見・再評価に基づく地域振興
評価方法 出席点を30%、課題レポートを20%、期末レポートを50%の総合評価を行う
教科書
参考書
メッセージ 観光を通して、人は自分の価値観やものの見方までも影響を受けることがある。それはどのようなメカニズムが働くのだろうか。授業を通して考えてみよう。