映像表現特論

年度 2009
科目名 映像表現特論
教員名 竹林 紀雄
授業概要 20世紀は「映像の世紀」と言われるが、これは映像史の出発点が20世紀の歴史の出発点とほぼ重なり、映像(Movie)は20世紀を通して唯一かつ最大の表象メディアとして存在しつ続け、時代の様々な様相を映し出してきたからに他ならない。同時に映像による表現は様々な形態に派生した。この授業では、TV(Video)や映画(Film)といったメディアのカテゴリーを超え、ドラマ、ドキュメンタリー、アートとしての映像など様々なジャンルの映像作品を取り上げて、表現における基本的な枠組み、特有な文法、さらに技法を考察し、あわせて作り手(映像作家、TV演出家、映画監督)の表現の独創性がどこにあるかを読み取り、その背景や投げかけられたメッセージを理解する能力を養成する。19世紀の映像前史から現代の映像作品までを扱う予定だが、時代的な通史ではなく、履修生の希望を聞いた上で、様々なトピックス、作家、主題、映像技術などでテーマを設けて講義をすすめてていく。
授業計画 動く映像の成立と映像前史
劇映画の変遷と可能性
ドキュメンタリー番組・映画の変遷と可能性
実験映画の変遷と可能性
アニメーションの変遷と可能性
超臨場映像(=高精細映像)が可能にする映像表現
評価方法 出席、課題提出、学外実習など授業への参加(50%)、学期末リポート(50%)
教科書
参考書
メッセージ 学外実習へも可能な限り参加してください。今年は、日本の代表的な国際映画祭の一つである山形国際ドキュメンタリー映画祭(2009年10月、山形市)の開催年にあたります。受講生は、この映画祭に担当教員と共に参加し、ノミネート作品の鑑賞、シンポジウム等への出席と共に、国内外の映像作家や映画監督との交流から最新の映像表現への理解を深めていただきたいと思っています。また、映像表現を研究する上で欠かせない映像作品(教員指定)を鑑賞するために、東京国立近代美術館フィルムセンター(東京・京橋)にも足を運んでいただきたいと考えています。