文学のたのしみ

年度 2009
科目名 文学のたのしみ
教員名 野地 安伯
授業概要 この授業は、現代短歌(昭和20年以後)の読解と鑑賞を通し、短歌の世界の豊かさに触れようというものである。戦後に活躍した歌人たちの作品をできる限り多く紹介していく。それとともに、作品の背景にも言及したい。
授業計画 (1)近代短歌の概説―明治、大正、昭和前期の歌壇
・与謝野鉄幹、正岡子規、北原白秋、与謝野晶子、斎藤茂吉、石川啄木らの活動と作品を紹介する。
(2)戦後の歌人たちの作品鑑賞
・第二芸術論の出現―その概要を紹介する。
・伝統派と前衛派の対立について概説する。
次の歌人たちの作品を読解し鑑賞する。
木俣修、佐藤佐太郎、宮柊二、近藤芳美、中条ふみ子、寺山修司、塚本邦雄、岡井隆、佐佐木幸綱、俵万智、河野裕子、栗木京子
・作品によっては、そこに歌われている情景を絵に描いてみる。
評価方法 (1)毎回の出席状況を基本とし(60%)、鑑賞文等の提出物の評価を加え(40%)、総合的に評価する。
(2)評価段階は次のようになる。
AA 出席状況がよく、提出物等の評価も極めて良い。
A 出席状況がよく、提出物等の評価も高い。
B 出席状況、提出物等が規準に達している。
C 出席状況、提出物等に改善の余地がある。
D 出席状況が芳しくなく、提出物等の評価も低い。
教科書
参考書
メッセージ 皆さんはこれまでに短歌を学んだことはあまりないかもしれません。定形で文語調を基本としますから、どうしても敬遠しがちになるのでしょう。しかし、読解の「こつ」さえつかめば、それほどむずかしいものではありません。この授業では、戦後から今日までの歌人とその作品をわかりやすくお話しするつもりです。1週に1度、現代短歌の豊かな世界を味わってみましょう。