年度 | 2009 |
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科目名 | ゼミナール |
教員名 | 飯野 守 |
授業概要 | このゼミでは、コミュニケーションと法との関わりに少しでも関心を持っている人を求めています。本や雑誌、放送からインターネットまで、私たちをとりまくメディアには様々なものがありますが、これらのメディア、そしてそのメディアを通じて行われるコミュニケーションに法はどのように関わっているでしょうか。放送法や著作権法は有名ですが、例えばインターネットにはどのような法が関わっているか、このようなことをじっくり考えてみることは、皆さんがこれから社会で活躍するうえで必要な経験と思います。このことを考える視点は、コミュニケーションの目標である「情報の自由な流れ」です。具体的には、春学期はまず法の基礎知識や解決が求められている課題について講義(もちろん単なる講義でなく、意見交換を行います)を行い、コミュニケーションと法との関わりの基本を学んでもらいます。この講義では、最近話題となることが多い著作権を特に重視したいと思います。次に、「情報の自由な流れ」ということを考えるうえで重要と思われる代表的なテーマを幾つか決めて、文献や判例を手がかりとして研究発表をしてもらいます。具体的な研究発表のテーマは受講者と相談して決めることにしますが、チャップリンの映画の著作権に関わる問題やインターネットの威力を多くの人に印象づけたとされる東芝ビデオデッキ事件、インターネットとテレビの関係を考えさせる好材料とされる「まねきテレビ」事件、Web2.0 に影響を与えるのではないかと言われる「MYUTA」事件など、興味を持ってもらえそうなテーマを取り上げる予定です。以上を経て、夏休みの間に各自、自分の研究テーマを決めてもらい、秋学期のゼミナールの内容は、主として各自が決めた研究テーマについての報告とします。 |
授業計画 | 春学期 1.ガイダンス-ゼミナールの進め方 2.講義:コミュニケーションと法の課題(1) 3.講義:コミュニケーションと法の課題(2) 4.講義:コミュニケーションと法の課題(3) 5.講義:コミュニケーションと法の課題(4) 6.講義:コミュニケーションと法の課題(5) 7.から13.研究発表 14.まとめ 秋学期 1.から14.個人研究発表と討論 |
評価方法 | 研究発表の状況、討論への参加の状況を90%とし、出席状況を10%として成績評価を行います。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | ゼミでの研究を通じて、コミュニケーションと法の関わりに関して情報化時代にふさわしい知識と考え方を学んで欲しいと思います。今年度は特に著作権を重視しますが、ただ知識を持つだけでなく、知識を基にして的確な批判的見方を持つことができるところまで勉強を進めることができれば、社会に出て必ず勉強して良かったと思える日が来ると思います。それから、私のゼミでは、受講者に自分の関心に沿った主体的な学習・研究を進めてもらいたいと思っています。このような学習・研究や研究発表・討論を通じて、資料の収集・分析の方法、発表の仕方、討論の方法など、社会に出ても通用する研究や発表の手法を是非習得して下さい。 |