年度 | 2009 |
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科目名 | 日本史 |
教員名 | 鳥養 直樹 |
授業概要 | 日本古代国家の成立・展開を中央からだけではなく各地域史の動きから探る。すなわち各地域の首長の支配、村落の構造や動き、開発などを具体的に提示しながらそれがいかに国家全体の変遷に作用したのかを学ぶ。その場合、近年急増してきた木簡・墨書土器・金石文などの文字資料や正倉院文書や寧楽・平安遺文などの既存史料を紹介し、各地域の状況を具体的に探り、それを教材として積極的に活用することも考えさせたい。 |
授業計画 | 概論 日本古代国家の諸段階 -その国際化への道-(第1回) 大和政権の成立 概論(第2回) 記紀史観の課題(第3回) 稲荷山古墳の鉄剣銘から探る大和政権と地域支配(第4回) 大和政権の展開 概論(第5回) 5・6世紀の大和政権と地域支配(第6回) (2)を探る方法としての氏姓・部民分布(第7回) 律令国家への移行と展開 概論(第8回) 国造・郡司的首長の動きからみた地域の課題(第9~10回) 国衙・郡衙の具体的設置と状況(第11回) まとめ(第12回) |
評価方法 | 学期末試験により主に評価、レポートも課す。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | できる限り、受講生の立場から講義を展開するつもりである。日本史の知識としては、中高で学んだ程度を基礎にして、古代国家を題材にして、「国家」とは何か、とくに日本古代国家が高度な「国際国家」であり、情報管理国家であることを、地域などの身近な問題から探り、学習したい。その際、進歩著しい研究の成果を遂次導入した教材を準備したい。 |