年度 | 2009 |
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科目名 | 人間と宗教 |
教員名 | 竹村 一男 |
授業概要 | 旅行などで各地に足を運ぶと,おおよそ神社仏閣,もしくは宗教施設が存在しない地域はありません.私達はある時には宗教に救済を求め,ある時には宗教を畏敬の対象とし,宗教にモラル以上の価値観を認める人達もいます.しかし,その一方では宗教戦争の様相を呈した民族紛争や,宗教団体の反社会的行動に関する記事が新聞紙面に登場することも多くなっています.宗教は私達の日々の生活や人生に大なり小なり関わるものですが,地域,国家,そして民族の観点から文化・社会を眺めた時,宗教もその構成要素の1つとして,様々な影響を与えていることに気が付きます.本講義においては「宗教とは何か」について考え,さらに代表的な宗教を取り上げ,教義・歴史・文化的側面について講述します.宗教理解は私達人間の理解であり,さらに文化理解,異文化理解にも繋がるものです.講義を通して,宗教理解に一歩でも近づく努力をしてください. |
授業計画 | 宗教本質論 宗教とは何か 宗教思想の変遷 宗教と文化 キリスト教 イスラム教 仏教 日本の仏教 ユダヤ教・ヒンドゥー教 日本の民俗宗教 現代の新宗教 宗教研究事例 グローバル化と宗教 まとめ ※学期授業予定回数と必ず一致するものではありません |
評価方法 | 出席度と期末の試験結果をもとにした総合評価.出席点を40%,試験結果を60%の割合で評価します.場合によっては聴講態度も参考とします. |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | 特定の宗教による立場からではなく,人文科学として各宗教を客観的な視点から講述します.文化としての宗教,宗教の歴史や地理に関する内容が多い講義になりますが,宗教や歴史などの予備知識がなくても全く心配ありません.しかし,まれに人文科学の習得に最初から否定的な態度をもつ学生がいますが,その様な学生は履修登録をお断りします. |