産業組織論

年度 2009
科目名 産業組織論
教員名 鳥居 昭夫
授業概要 市場構造である産業の独占の度合いや製品の差別化などの要因を学び、それら市場条件の下での企業の戦略的行動を考える。企業の戦略的行動が、いかに経済効率や技術進歩等の市場のパフォーマンスに影響をあたえるかを学ぶ。さらにさらに垂直的制限や下請け制等日本的経営の特徴を理解する。
授業計画 イントロダクション(授業概要の説明、産業組織論で何を学ぶか)
市場における競争 I (SCPパラダイム、独占の帰結、余剰の概念)
市場における競争 II (市場構造と集中、HI index, 集中度, 産業集中と一般集中)
水平的競争 I (寡占的競争理論、クールノーモデル、ナッシュ均衡)
水平的競争 II (バートランド・パラドックス、シュタッケルベルグ・モデル)
製品差別化 (製品差別化の理論、空間的競争論、広告論)
協調的行動 I (カルテルとゲーム理論)
協調的行動 II (競争的代替と競争的補完、戦略的分離、プライス・リーダーシップ)
研究開発 (シュンペーター仮説、連鎖モデル、共同研究開発)
関係特殊的資源と長期継続取引 (関係特殊資源の理論、不完備契約、サプライヤーシステム)
垂直的取引制限 (垂直的合併、再販、テリトリー、専売店、タイイング)
参入障壁 (参入阻止的投資論)
市場成果 (実証分析の紹介)
技術効率 (技術効率と技術革新)
評価方法 期末に実施する試験による(80点)。出席点を加味する(20点)。
教科書
参考書
メッセージ 教科書、参考書、授業の実施方法など詳細は、第1回目の授業時に説明する。