年度 | 2009 |
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科目名 | 地域研究B(中南米) |
教員名 | 福田 大治 |
授業概要 | ラテンアメリカ(カリブ地域も含む)の実像を、歴史、政治経済、文化など多方面から講義する。一般に日本人にとってはなじみの薄い地域であると思われるものの、近年(90年代)特に音楽、グルメ、遺跡などのラテン諸文化の浸透や在日中南米人の急速な増加により、私たちにとっては以前よりずっと身近なものになってきているのも事実である。扱う地域が広大であるためラテンアメリカ、ましてや各国の詳細な分析までには及ばぬかと思うが、この地域に特有の「歴史的・社会的・文化的共通性」を見出すとともに、各国・各地方にそれぞれ豊穣な民俗文化が存在する「多文化地域」であることにも着目しつつ、ラテンアメリカにたいするパノラマ的理解まで到達することが目標である。 |
授業計画 | ラテンアメリカ(カリブ地域も含む)の総合的理解を目指し、以下のテーマで講義するとともに、各テーマごとにプレゼンテーションとディスカッションを実施していただく。 人と自然;ラテンアメリカの地理、人種、言語などの基礎事項。 歴史;近現代史に力点をおき、20世紀の主要革命(メキシコ、ボリビア、キューバ、チリ、ニカラグアなど)を概観。 政治と経済;近代化論から従属論にいたるまでの20世紀のラテンアメリカ社会科学研究を紹介するとともに、現代の主要な政治・経済・社会問題についても触れる。 文化;ラテンアメリカ各地方の特色ある音楽文化を現地映像・音源などを用いて解説。 今日のラテンアメリカと日本;新自由主義と反グローバリズム、在日中南米人労働者の問題など。 |
評価方法 | 毎回の出席を基本とし、授業中の活動を含めた出席点を25%、期末試験(論述形式)を50%、適時課す小レポートを25%の割合で評価する。ただし、成績評価の基準は次のとおり。AA)形式に不備がなく内容が特に優れておりオリジナリティもうかがえる、A)形式に不備がなく内容も優れているがオリジナリティにやや欠ける、B)形式は満たしているが内容がやや不足している、C)形式・内容とも若干の難点あり、D)課題がこなせていない。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | 発表、ディスカッション、レポートと大変ハードな授業になりますが、楽しく、そして根気よくこの地域の実像に迫っていくうちに必ずその魅力の虜になることでしょう。受講生のみなさんが、これからの人生においてラテンアメリカに関わっていく、あるいは何らかの形で関心を持ち続けてくれるのであれば望外の喜びです。あなたも「ラテン世界」の扉をたたきませんか? |