総合科目B

年度 2009
科目名 総合科目B
教員名 根本他
授業概要 多くの学問においては科学的に物事を捉えて扱うことが重要かつ基本的な姿勢である.この科学的な観点の多くは数理的な手法を基盤とするアプローチが多い.そこで,本講義では様々な観点から数理的なアプローチによる物事の捉え方やその結果得られる興味深い知見などを数多くの事例を通じて平易に紹介したい.このような数理的な手法を基盤とする考え方に親しむことで,世の中の様々な課題に対して幅広い視野から総合的に判断する能力が養われ,現代社会の課題を自らの観点から切り込む能力や姿勢を養うことが期待される.
授業計画 はじめに: 様々な社会の現象を絵で描いてみよう 数理,図解,そしてモデル
調査の数理:内閣支持率調査が1000人程度でできる不思議
点と線の数理:人,モノを点,関係を線で絵を描くと見えてくる世界
セキュリティーの数理:秘密を守るために役に立つ0と1
待ち行列の数理:スーパーのレジや銀行のATMでの混雑現象を観る
生産計画の数理:オフィス・家庭でお金と時間を節約する工夫
評価の数理:ゼミ選択や就職先選び,迷った時に役に立つ数理
おわりに: 社会・情報をもっと読み解くためには
評価方法 本講義では社会・情報を読み解く<数理>とのテーマの下で6つの題材を主に扱います.それらの題材ごとに理解度を小テストやレポートなどを通して都度確認し評価します.
教科書
参考書
メッセージ <数理>と聞くと,中高での「数学」を思い浮かべ,難しそうとの印象を持つ人が多いようです.しかし,その印象から大学でも近寄らないのはもったいない姿勢です.なぜなら,世の中の様々な仕組みを読み解く能力をつけるのが情報学部でも国際学部でも学習目標の一つですが,その作業にとても便利な道具が<数理>だからです.<数理>の持つ興味深い力に接し,その威力をこの講義を通じて感じてください.しっかり出席し,講義自体を楽しんでください.