年度 | 2009 |
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科目名 | ゼミナール |
教員名 | 竹林 紀雄 |
授業概要 | 映像作品を「鑑賞」することと「制作」することが、竹林ゼミでの学習の大事な両輪です。映像表現への理解をより深める学習と平行して、春学期、秋学期共に各自が1本の課題作品の制作に取組みます。ゼミ生各自が「映像の表現者」として、春学期はドキュメンタリー作品に限定しますが、秋学期はドラマ、ドキュメンタリー、アート映像(実験映画、ビデオアート)、アニメーション(パペット、クレイ、手書き)、CG、ミュージッククリップなど、ジャンルは問いませんので、各自が志向するジャンルの作品を制作してください。映像作品の制作に臨むにあたって受講生に求めるのは、これを課題として捉えるのではなく、対外的にも「作品」として主張できるものを手掛ける姿勢をもつということです。学外のより多くの観客に見せることを意識した〝エンターテインメント性〟あるいは〝芸術性〟に溢れた〝独創性〟のある作品の制作に挑んでください。実際の制作作業に取り組むにあたっては、各自、制作する作品の企画書を提出していただきます。また、バーチャルリアリティー技術を応用した、新しい映像表現の可能性を拓く演習にも取り組んでいただくことを予定しています。 |
授業計画 | 春学期 春学期ガイダンス 安全に映像制作演習を行うためのガイドライン 春学期課題作品の企画発表 映像制作における著作権の現状と課題 表現技法とテクニック I 表現技法とテクニック II 特殊撮影が可能にする映像表現 I (秋学期と連続する) ※バーチャルリアリティー技術を応用した合成撮影 特殊撮影が可能にする映像表現 II (秋学期と連続する) ※バーチャルリアリティー技術を応用した合成撮影 春学期課題作品の中間講評 I 春学期課題作品の中間講評 II 実験映画の変遷と可能性 アニメーションの変遷と可能性 春学期課題作品発表、完成講評 I 春学期課題作品発表、完成講評 II 総括および夏休みのゼミ活動について 秋学期 秋学期ガイダンス 秋学期の授業計画について 秋学期課題作品の企画発表 音の演出(ME、SEをどのように使うか) 映像表現とライティング 映像リテラシー I (作る側と観る側) 映像リテラシー II (撮る側と撮られる側) 映像リテラシー III (作り手の視点について) 秋学期課題作品の中間講評 I 秋学期課題作品の中間講評 II 特殊撮影が可能にする映像表現 III (春学期と連続する) ※バーチャルリアリティー技術を応用した合成撮影 特殊撮影が可能にする映像表現 IV (春学期と連続する) ※バーチャルリアリティー技術を応用した合成撮影 秋学期課題作品発表、完成講評 I 秋学期課題作品発表、完成講評 II 総括および春学期のゼミ活動について |
評価方法 | 課題作品から完成度と独創性、さらに理解度を評価します(60%)。これに、出席、授業態度、ゼミ活動への貢献度、チームワーク能力、責任感等の平常点(40%)を加味して総合的に評価します。※通常授業よりも欠席や遅刻はマイナス評価とします。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | 自らの思いを言語化することは重要です。ゼミ生各自が企画書で、〝このような意図で、このような作品を創る〟と表明した上で、課題作品の制作に取り組んでいただきます。撮影、編集共に、最近のデジタル映像機材は、民生用であっても性能が飛躍的に向上しています。ただし、機材の力で、なんとなく作れてしまった作品では、映像の表現力は身につきません。私がゼミ生に求めるのは、自分の頭の中に浮かんだイメージや物語、あるいは概念さえも、何とか具現化しようとトライし続ける姿勢を持つということです。このことは皆さんを映像の表現者としてはもちろん、人としても成長させると信じています。ただし、映像制作は常に危険やトラブルと背中合わせです。ガイダンスで配布する「安全に映像制作実習を行うためのガイドライン」を遵守していただくことを求めます。 |