景観と風景のまちづくり

年度 2009
科目名 景観と風景のまちづくり
教員名 山田 修嗣
授業概要 風景や景観、そして「まち」は誰によって構成されるのか。この課題にたいし、生活者・市民団体・行政・企業といったアクターを想定し、アクター相互の関連を通じて生み出される成果(活動としてのまちづくり)について考察します。とくに、地域社会を対象にして、その中で交換される情報や選択される諸条件について検討し、まちの秩序形成について再考することが、本講義のねらいです。情報がどのように伝達されるのか、そして、その情報の質や量が生活者の反応にどのような影響を与えるのかについて考えていきます。できるだけ具体的な事例を示しながら、論点を分析・検討していきたいと思います。
授業計画 講義ガイダンス
地域社会とコミュニティ
まちづくりとまちづくりの諸問題
(社会の変化と安定(秩序形成)について)
日本のコモンズと地域社会(1)
(コモンズ論の概要)
日本のコモンズと地域社会(2)
(里山の景観と保全)
日本のコモンズと地域社会(3)
(地域景観の保全活動)
海外のまちづくり事例(1)
(生態系保全と人間の暮らし)
海外のまちづくり事例(2)
(生活の多様化と秩序形成)
生態系の保全と地域社会(1)
(保護か利用か)
生態系の保全と地域社会(2)
(生態系の遷移と回復)
コミュニティの役割再考
総括
評価方法 期末試験を実施し評価します。毎回の講義時にはミニレポートの提出を義務とし、それをもって出席とみなします。出席は試験の点数に加算します。
教科書
参考書
メッセージ 本講義で扱う「まち」という用語は、自然、環境、生態系、景観、風景、秩序、生活(暮らし)などが含まれる多義的なものです。よって、景観の維持やまちづくりといったことがらに関心をもつばかりでなく、自然や生態系の保存などにも関心を持ちつつ、積極的に講義に参加して下さい。