テクニカルライティング

年度 2009
科目名 テクニカルライティング
教員名 斎藤 良夫
授業概要 論文、レポート、ビジネスレター、マニュアル、特許、提案書—いわゆる実務文書と呼ばれるものです。テクニカルラインティングは、実務文書の内容、情報を正確にわかりやすく伝える文書作りの技術です。出発点は科学技術情報を作成・伝えるための技術でしたが、応用範囲は広く、あらゆる分野の文書作成に活用できます。文章の構成と表現技術の学習を、講義と演習を組み合わせて進めます。文章を書くことは、文章を読む場合にも役立ちます。
授業計画 講義
テクニカルライティングの基本的考え方・文章構成・表現技術
・固有名詞を正確に書いて読む。形容詞は具体的な言葉と数字に変えて記述
・観察力・取材力・情報の組み立て。事実と意見
・国語表記の基準。カッコ・句読点・記述符号など用字と用語の使い方
・読む対象を特定。読み手が必要とする情報を効果的に伝達
・文章の組み立て。主題と目的、記述の順序、簡潔で明快な文
・「エントリ試験」(ITパスポート試験)の入り口
演習
文章を論理的に構成し、的確に表現する学習
・観察 教室内の事物を3点選び、形・色・役割を各一行で記述
・映像(10分~20分)を観て、「メモ」し、内容を文章にまとめる
・各人が自ら「課題」(テーマ)設けて文章を作成
・与えられた課題で文章を書く。例 「レンズ付きフィルム」「AEDと文教大
学」他、身近にある製品の仕様文書等の作成
・事例文章の検証。わかりにくい文章を、わかりやすく修正
(講義、演習とも受講生の構成によって、学習順序や内容の一部が変更になる場合があります)
評価方法 講義を耳にする回数が一回でも多ければ、用紙に向かって一行でも筆記する行数が増えれば、書く力は着実に向上します。授業中の活動を含めた出席点(30%)と、課題レポート等(70%)の結果から評価します。
教科書
参考書
メッセージ 人名や固有名詞を正確に書けて読めれば、文章学習の道は半ばを超えたと同じです。あとは各々の言葉をいかに文章化するかの課題だけです。そのためには日常生活の全方位に目を向けて、普段からモノをみる目、観察力を養っておくことが大事です。テクニカルライティングを思い切りかみ砕いて言えば、形容詞や装飾語の代わりに、具体的な言葉と数字で表記することです。例えば、「美しい花」→「赤、青、黄の三色のパンジー」、「あの人は足が速い」→「Aさんは100mを12秒で走る」というふうに書き変えればよいのです。e-メールでの文章添削、ゲストスピーカーを交えての講義も予定しています。電子辞書をはじめ自分が使いなれた辞書をいつも手元において教室で利用して下さい。映像も使います。文章作成を楽しく学んでもらうためです。