年度 | 2009 |
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科目名 | 現代中国政治論 |
教員名 | 丸山 鋼二 |
授業概要 | 中国は5,000年の歴史と悠久の文化を有している。その中国もいまや「世界の工場」として高度経済成長を続け、経済発展を実現している。日本との関係も靖国神社問題や歴史認識問題などでの摩擦を抱えつつも、現在アメリカを抜いて日本の最大貿易相手国となっている。とはいっても、国際的には大国化しつつある中国の「軍事脅威論」も依然として存在し、北朝鮮の核問題と並んで東アジアの戦争の火種となりうる台湾問題も未解決である。国内的にも、民主化問題・人権問題・格差問題・環境問題以外にも、商品偽装問題や人口問題、社会保障問題、治安問題など、多くの問題を抱えている。そうした現代中国の多様な側面と問題をなるべくたくさん取り上げて、現代中国の裏と表を理解できるようにつとめたい。 |
授業計画 | 20世紀の中国の歩みと授業の進め方 まず20世紀の中国の歩み(中国近現代史)を簡単に振り返ります。 中国近現代史を振り返りながら、中国の最近の状況を理解してもらうために、最初に現代中国事情についての本を読んでもらいます。 中国の状況について理解を深めてもらった後に、各自で日本の新聞での中国関連記事を読み、毎週少なくとも一つの記事を切り抜いて来てもらい、授業中にグループ内で発表し、中国の直面している様々な諸問題に関心を持ってもらいます。 グループ内での討論を踏まえて、学生の質問に対する説明という形で各自の持っている関心や疑問に答えていきます。 必要に応じて、参考文献を紹介しながら、各自あるいはグループでさらに調べて来るように指示します。 授業で取り上げる内容は、主に中国近現代史と現代中国の諸問題です。 中国近現代史 清末(清朝末期)と中華民国の歴史 中華人民共和国の歴史(1)毛沢東時代 (2)小平時代 現代中国の諸問題 政治体制、民主化問題、民族問題/外交問題、民主化問題、民族問題 経済改革、格差問題、人口問題/教育問題、環境問題、社会保障問題 |
評価方法 | 成績は、授業中に行う小テストやレポート(課題図書)などで総合的に行う。詳細は授業の中で説明するので、聞き逃さないように注意してください。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | 「わかる授業を」と思っていますので、理解できないところは遠慮なく質問してください。とくに、時間が足りなくなりそうになると、学生の理解度に関係なく急に早口になってしまうので、その際もどうぞ遠慮なく。 授業を聞いて、自分で考えて、自分自身の考えや意見をもつ。そうして少し賢くなる。そういうことの繰り返しが大学時代になされれば、あなたにとってすばらしい大学時代であったということになるでしょう。そういうきっかけになるような授業をと考えていますので、学生諸君による叱咤激励を望みます。 |