年度 | 2009 |
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科目名 | エアライン・ビジネス |
教員名 | 佐々木 正人 |
授業概要 | 1903年にライト兄弟が初めて有人飛行に成功して約100年余が過ぎたが、その間航空機の発達は目覚しく、今では経済面、観光面において航空機は欠かせない輸送手段となっている。授業では、この航空機の運航のうち航空旅客事業を主題に、様々な角度から航空旅客事業を学習・考察する。現在、航空燃料費の高騰、格安運賃を標榜する新規航空会社の相次ぐ参入による競争の激化、航空自由化の世界的な拡がり等々が航空業界の経営を直撃している。この様な中で既存の航空会社は、企業提携(アライアンス)、共同運航(コードシエアリング)、FFP(マイレージシステム)の拡大、CRS(コンピューター予約システム)の機能拡大、ハブ&スポークシステム等々により、上述した環境の変化に対応している。授業では,以上の様な国内外の現下の状況等を考察・学習すると共に、航空業の特質,マーケティング、航空事故の責任問題等を取り上げ,又映像等も利用しながら講義を進める。本授業を受講することにより、航空業の基本的知識の理解、習得ができると共に、航空が経済・観光で果たす役割を考える。 |
授業計画 | 1. 航空運送の変遷、領空・空域とは 2. 航空専門用語の解説 3. 航空業の現状 4. 航空産業の特質 5. シカゴ条約等国際航空協定、IATA(国際航空運送協会)ICAO(国際民間航空機関) 6. 航空業のマーケティング (1) 流通チャンネル、eチケット化の進展 (2) CRSの機能の拡大 (3) FFPの進展、拡大 (4) アライアンス (5) コードシェアリングの拡大 (6) イールドマネジメント 等々 7. 航空政策(規制緩和、航空自由化) (1) 米国の規制緩和政策 (2) EUの規制緩和政策 (3) わが国の規制緩和政策 8. 航空機事故における航空会社の損害賠償責任 (1) 航空事故の状況 (2) 事故責任制度の体系~ワルソー条約からモントリオール条約まで 9. エコノミークラス症候群、フレックストラベラー制度(オーバーブッキング)、安全阻害行為、チャーター問題、空港問題 等々 10. 航空旅客事業の課題と展望 |
評価方法 | 試験成績50点、課題レポート・出席状況等50点の配分により評価を行い、これら点数を加算し、大学で定めた評価基準に則り総合評価する。出席数が3分の2に満たない場合、評価の対象にはならないので注意のこと。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | 講義内容は多岐に亘り、盛り沢山なので必ず復習をし、授業に臨むこと。又、マスコミ等による航空関連の報道にも常に注意を払うこと。 |