言語とグローバリゼーション

年度 2009
科目名 言語とグローバリゼーション
教員名 谷淵 麻子
授業概要 経済的側面から語られることの多いグローバリゼーションという言葉だが、その影響は世界中の社会や文化や教育にも及んでいる。この授業ではグローバリゼーションという言葉を出発点にして、私達が生きている世界を捉えなおし、言語・文化・アイデンティティーと言葉の問題を考えていきたい。現実の日々の生活とかけ離れたものとしてグローバリゼーションを認識するのではなく、学びを通して世界全体の流れをつかみながら、各国の状況そして日本が置かれている状況について理解を深めていくことが目的である。言語政策や多言語多文化共生の問題にもふれていきたい。
授業計画 <オリエンテーション・グローバリゼーションとは何か>
・私達にとって何を意味するのか?
<グローバリゼーションとは何か>
・グローバリゼーションの定義例
<言語とグローバリゼーション>
・グローバリゼーションと世界の言語使用状況
<言語とグローバリゼーション>
・世界各国の言語政策について
<文化とグローバリゼーション>
・文化とは何か ・異文化という言葉について
<文化とグローバリゼーション>
・自己と他者
<グローバリゼーションと日本>
・『菊と刀』について
<グローバリゼーションと日本>
・『タテ社会の人間関係』
<グローバリゼーションと日本>
・「世間」について
<グローバリゼーションと日本>
・「甘え」について
<アジアとグローバリゼーション>
・東アジアの歴史について
<アジアとグローバリゼーション>
・マレーシアについて
<アジアとグローバリゼーション>
・ポストコロニアリズムについて
<アイデンティティーとグローバリゼーション>
・アイデンティティという言葉がどのような文脈の中で用いられてきたのか
<アイデンティティーとナショナリズム>
・ナショナリズムとは何か
<アイデンティティーとナショナリズム>
・ハイブリッド文化 ・『想像の共同体』
<メディアとグローバリゼーション>
・言説について
<多文化主義と多文化共生>
・多文化主義とは何か
<多文化主義と多文化共生>
・我々は多文化共生に向かっていけるのか
評価方法 毎回の出席を基本とし、授業への参加度を含めた出席点を30%とし、レポートを2回課す(第一回を30%、第二回を40%とする)。レポートの評価基準は次の通りである。AA)授業の内容の深い理解を踏まえて、独自の新しい視点で文章を展開させている。A)授業への理解を示すと共に、自分の考えをしっかりと述べている。B)形式は満たしているが、内容がやや不足である。C)形式・内容とも若干の難点がある。D)課題がこなせていない。
教科書
参考書
メッセージ 机上の空論に終わることなく、今私達が生きている現実の社会の問題を捉えなおす機会にしていきたいと思っています。それぞれが経験してきたことを授業で分かち合っていけたらと思っています。