年度 | 2009 |
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科目名 | 日米比較経済論 |
教員名 | 杉山 富士雄 |
授業概要 | 1990年代からアメリカ経済が経済成長を実現し、2008年にサブプライム金融危機を迎えるまで長期間の繁栄を実現した理由はどこにあったか。財政赤字と経常収支赤字を出して、なおかつ国内の過剰消費体質に悩むアメリカ経済は、オバマ大統領の民主党政権下で再生できるか。ドルを基軸通貨とする世界経済は、どのような問題を抱えているか。日本経済は同じ時期に、情報技術革新で欧米に出遅れ、またバブル崩壊後の不良債権処理の判断ミスと膨大な国債発行などの問題を抱えながら、2000年以降は小泉首相の下で構造改革路線を遂行する。しかし、輸出主導による中途半端な成長回復は、サブプライム金融危機で頓挫した。今後の世界経済の再生は、誰が担うのか。このようなテ-マを、理論経済学の基礎知識を応用しながら検討する。 |
授業計画 | 経済成長の事実 ソロ-の経済成長論 新古典派成長モデルの経験的応用 知識の経済学 成長のエンジン 成長と開発の経済学 制度の経済学 内生的成長論 キャッチアップ型工業化のモデル化 長期経済成長の終焉 構造不況論 1990年代の高度成長 ITバブルの崩壊 アメリカ経済の再生 日本の高度成長の終了と「失われた10年」の長期不況 日本型雇用システムと戦後の日本経済 経済発展の阻害要因ー市場の失敗ー ベンチャー・キャピタルとアメリカの情報革命 日本的下請取引の合理性 |
評価方法 | 出席点(10点)、レポ-ト2回提出(50点)定期試験(40点) 原則として、就職活動による欠席は認めない。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | 授業に出席するときは、テキストを購入・持参してください。これが単位取得の前提条件。次に2回の課題レポ-ト提出を怠らないこと。理論的にアメリカ経済を解明するので、論理的思考を要求されます。単位取得は簡単ではありません。十分に考えた上で、受講してください。 |