数学科教育法 III

年度 2009
科目名 数学科教育法 III
教員名 牧下 英世
授業概要 小学校算数に関わりをもって中学校数学の内容の理解を深める。同時に授業づくりの 力量を高めるために,学習指導案の作成と模擬授業を実施して研究協議を行う。
授業計画 ガイダンス:中学校数学を学ぶ必然性を強調しながら,授業目標を確認する。そして授業方針と授業形態を説明し,共通な理解を目指す。小学校と高校の間に位置づく中学校数学の内容項目について学習指導要領をもとに概観する。
講義と演習:中学校数学を教える必然性を考える。小学校数学の内容を調べ,中学校で最初に学ぶ「正の数・負の数」「文字式」「比例」などが日常生活の中で使われている場面を探す。
学習指導案の作成(1):「正の数・負の数」(中学校1年次)発表(20分×3=60分)と研究協議(30分)
学習指導案の作成(2):「文字式」(中学校1年次)発表(20分×3=60分)と研究協議(30分)
学習指導案の作成(3):「比例」(中学校1年次)発表(20分×3=60分)と研究協議(30分)
学習指導案の作成(4):「点対称と線対称」(中学校1年次)発表(20分×3=60分)と研究協議(30分)
模擬授業(1):「方程式」(中学校1年次)授業(30分×2=60分)と研究協議(30分)
模擬授業(2):「一次関数」 (中学校2年次)授業(30分×2=60分)と研究協議(30分)
模擬授業(3):「空間図形」(中学校1年次)授業(30分×2=60分)と研究協議(30分)
講義と演習:中学校数学の図形指導について考察する。―実験・観察から論証への筋道,推論形式,講義(60分)と討議(30分)
模擬授業(4):「三角形の性質」(中学校2年次)授業(30分×2=60分)と研究協議(30分)
講義と演習:中学校数学の「確率」指導について考察する。―「蓋然性があって繰り返しのある現象」について,講義(60分)と討議(30分)
講義と演習:学習指導要領に示された中学校数学の内容について考察する。講義(60分)と討議(30分)
講義と演習:中学校関数指導の歴史の振り返る。 講義(60分)と討議(30分)
定期試験
評価方法 課題図書の読後考察と感想 15% ,担当テーマの発表 25%,課題レポート 25% ,定期考査 35%
教科書
参考書
メッセージ 履修前の準備1.数学科教育法 I ,数学科教育法 II を修得済みのこと。2.『戦後50年の数学教育』を読んで最初の授業時に考察をレポートにして提出する(数学科教育法 I , II で提出したレポートと異なる内容)。