年度 | 2009 |
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科目名 | 食生活論 |
教員名 | 渡邊 美樹 |
授業概要 | 日本人の食生活はここ50年ほどで見違えるほど豊かになりました。しかし飽食時代ともいわれ、食物のとりすぎに運動不足やストレスが重なることによる生活習慣病が増加する一方で、欠食者の増加、まちがったダイエットや拒食などの問題も増えています。食生活は身体状況、文化、社会、経済、地理、歴史、心理など多くの因子と絡み合っているため、ひとりひとりの力で変えるのはなかなか困難なことです。栄養士の仕事は、人々の健康で豊かな食生活のためにいろいろな面から手助けをすることです。この授業では、食生活の現状や問題点を取り上げ、その背景にある食生活との関連要因、食文化についても考えながら食と健康について検討していきます。食生活の現状を把握し、いろいろな角度から考察することを通じて、食の専門家「栄養士」として正しい認識と広い視野を持つことを目指します。授業は、通常の講義形式の他に、演習及びレポート作成、グループセッションも行います。 |
授業計画 | 食生活の概念 食生活と関連要因 食生活と健康(1)健康とは 食生活と健康(2)ボディーイメージとダイエット 食生活と健康(3)疾病との関連 私と食生活 食生活の変遷 食文化と食習慣 食生活の現状と課題 これからの食生活 |
評価方法 | 1.学期末のレポート提出(70%),2.授業内の課題提出(20%),3.授業中の態度・活動を含めた出席点(10%)により総合的に評価する。提出物については、(1)期限(遅れた場合は減点、未提出は0点)(2)内容(課題の理解、考察の内容が適切であるかなど)の総合評価とする。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | 健康で豊かな食生活を営むことは誰もが望むことであり、そのためにはひとりひとりが栄養の知識を身につけ、多様な食品の中から選んでいかなくてはなりません。選ぶときには、体調や好みを初めとして、いろいろな要素(例えば食習慣や食文化など)が絡んできます。この授業をきっかけに、自分の食生活に目を向けてみましょう。栄養士として食生活の改善に関わるには、これらの要素、背景を正確に把握し、問題点を解決していくことが大切です。食生活の現状把握とともにこれからの食生活、それに関わる栄養士の今後の役割についても考えていきましょう。 |