言語と文化

年度 2009
科目名 言語と文化
教員名 谷淵 麻子
授業概要 歴史を通して人々は移住を繰り返してきた。移住を強いられた人々も歴史上多く存在したし、現代においても難民等の問題が存在する。こういった人々の移住を通して、言語や文化が伝播していった場合もあるし、逆に消えていった言語や文化もある。また、人々の尊厳が失われるような状況もあった。この授業では、まずディアスポラという概念を理解し、世界に散らされていった人々の状況を考察していきたい。歴史の歩みの中で起きてしまった文化と帝国主義の問題やオリエンタリズムについても理解し、その上で日本の状況についても考えていきたい。
授業計画 <オリエンテーション・ディアスポラ>
・ディアスポラとは何か
<ディアスポラ・ユダヤ人>
<ディアスポラ・奴隷貿易>
<ディアスポラ・からゆきさん>
<文化と帝国主義1>
<文化と帝国主義2>
<ポストコロニアリズム・オリエンタリズム>
<日本の状況:在日朝鮮韓国人>
<日本の状況:沖縄>
<日本の状況:ベトナム・ラオス・カンボジアからの定住者>
評価方法 毎回の出席を基本とし、授業への参加度を含めた出席点を50%とし、期末のレポートを50%の割合で評価する。レポートの評価基準は以下の通りである。AA)授業の内容の深い理解を踏まえて、独自の新しい視点で文章を展開させている。A)授業への理解を示すと共に、自分の考えをしっかりと述べている。B)形式は満たしているが、内容がやや不足である。C)形式・内容とも若干の難点がある。D)課題がこなせていない。
教科書
参考書
メッセージ 一人一人が今日本で生きて、生活している意味を改めて考えてみる良い機会になればと思っています。多文化共生のための言語と文化の力を一緒に探っていけるような授業にしていきたいと願っています。