..Given the impact of exposure to television on social reality, as posited by the cultivation hypothesis, the results of this study suggest that the viewing of fictional programming may lead to associations of minorities with crime, victimization, and criminal justice themes. .....

Mastro, Dana E., Robinson, Amanda L.

Cops and crooks: Images of Minorities on Primetime Television

Journal of Criminal Justice

Vol 28, pp285-296
2000(アメリカ)


テレビの暴力行動への影響やメディアの涵養理論、マイノリティのメディア表現研究を背景に、ドラマに登場する警察官の武力行使の描写について、内容分析研究を通じて明らかにした研究である。ドラマ番組に登場した警官および犯人を対象に、登場人物の人種や、人物の関係(インターラクション)にある攻撃性について調査を行ったものである。

1997年秋のシーズンの2週間のプライムタイム(8:00-11:00)のテレビの内容分析である。対象となったテレビ局は、ABC, CBS, Fox, NBC, Family Channnel, Lifetime, TNT, USAである。330種類、336時間分のフィクションの番組が分析されている。

393名の警察官がコードされた。
警察官と関係を持つ犯人や犯罪者は175名であった。関係を持つ(インターラクション)とは、逮捕、留置、取り押さえ、尋問、質問、統制、尾行など、言語や身体的なインターラクションがあるときのものである。オープニングのクレジットの後の最初のインターラクションのみを対象にしたところ、173のインターラクションがあった。

393名の警察官のうち、コーカシアンは75%、アフリカ系アメリカ人は19%、ラティーノは3%、アジア系アメリカ人は3%であった。アメリカン・ネイティブの警察官は登場しなかった。
175名の犯人のうち、コーカシアンは86%、ラティーノは7%、アフリカ系アメリカ人は5%、アジア系アメリカ人は2%であった。アメリカン・ネイティブは1%以下であった。
これらを現実の「警察官/保安官」「受刑者/犯罪確定者」と比較すると、「警察官/保安官」は現実の人口比に近く、アフリカ系アメリカ人がやや多目に、ラティーノがやや少なめに描かれている。
一方「受刑者/犯罪確定者」では、マイノリティーが現実よりもかなり少なめに描かれている。
男女間で差は認められなかった。

多変量解析を用いて、警察官の武力使用に関連する変数について分析している。
武力行使の強さを3段階(弱/中/強)に設定した。
警官および犯人の年令や性別、人種による武力行使の強さを検討すると、人種よりも年令や性別による違いのほうが大きいことが分かった。犯人が若い人種的マイノリティーである場合、明らかに警察官は過度の武力を使いやすい。
警察官の年令や性別、人種など人口統計的変数よりも、人物の関係のほうが大事である。尋問の場面では明らかに過度の武力を使いやすい。


調査結果の報告の前にある、マイノリティに関連したテレビの暴力行動への影響やメディアの涵養理論レビューが実に参考になる!!


Contents Analysis Review
ranslated & Summarized by 日吉 昭彦
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