.....perhaps the most impressive aspect of the television cast is its stability.....
George Gerbner
Cultural Indicators Projectのデータアーカイブを用いて行った調査報告書であり、American Screen Actors Guildに依託された調査である。 1994年から1997年の間、毎年一週間分、プライムタイムのネットワーク局で放映されたドラマと、1995年から1997年までの昼間のドラマショーを対象に内容分析調査を行っている。サンプルにはドラマからシリーズもの、映画、アニメなどが含まれる。
プライムタイムのサンプルでは440のエピソードから6,882人の登場人物を、また昼間のサンプルでは205のエピソードから2,137登場人物を分析した。
メディアの登場人物を対現実人口比例で表すと、
1994年に白人男性登場人物は現実比で136%の登場率であり、過剰な描写であった。95年(129%)、96年(130%)、97年(122%)と変化している。特に白人の40代男性は、現実の人口比の2倍であった。
アフリカ系アメリカ人男性の場合、94年に97%だったものが、95年(105%)、96年(126%)、そして97年には171%に上昇し、人口比で過剰な描写であることが分かる。
一方、アフリカ系アメリカ人女性は、94年(69%)、95年(69%)、96年(79%)、97年(85%)と現実の人口比より少ない。また白人女性も、94年(75%)、95年(78%)、96年(69%)、97年(70%)と、男性よりも女性のほうが人口比に対応しておらず、過小な表現であり続けている。40代の女性は事実上テレビに存在していない。
プライムタイムのテレビ番組では、アジア系アメリカ人(1.3%、現実比38.8%)、ヒスパニック(2.6%、現実比24.0%)、アメリカインディアン(0.4%、現実比54.2%)、高齢者(5.6%、現実比34.0%)、障害のある人々(2.4%、現実比12.0%)および貧困者(1.4%、現実比10.8%)が描写されていない。ヒスパニックは現実のアメリカの人口の10.7%であるが、テレビでは2.6%の登場人物しか見られない。
1991年から1992年にかけて行われた調査と比較すると、女性や人種・民族的マイノリティの比率は上昇しているが、貧困者と身体障害者は1/3に減少した。
昼間のテレビ番組では、女性と男性はほぼ等しいが、アジア系アメリカ人や貧困者の描写がより少ない傾向が強い。
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製作/著作 日吉 昭彦/ひよし あきひこ copyright 2002 Akihiko HIYOSHI all rights reserved
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