...Thus, if women and blacks are given more roles of higher occupational rank and, most important, shown working in the context of their job, inter-sex and inter-race dominance patterns would most likely change....
Lemon,Judith
Women and Blacks on Prime-Time Television
Journalisz Quartely
1977
27,04,00
p70-79
テレビ広告の「黒人」および「女性」表現に関して、「男性」と「女性」、「黒人」と「白人」の二人の人間の間の相互作用について、詳しい内容分析調査を報告する論文である。特に性別間、そして人種間の支配的パターンに着目し、以下の点を明らかにしている。
1)コメディーは犯罪ドラマよりも「黒人」や「女性」を好意的に描くであろうか?
2)「女性」あるいは「黒人」をスターにするものは、「黒人」や「女性」をレギュラーとして登場させる、あるいは登場させない番組よりも、好意的に描くであろうか?
3)お互いに関係ある人々の間の相互作用のうちでも、家族の文脈における相互作用について 4)意味ある職業的地位は、人種や性別よりも、強く支配関係を決定するであろうか?
5)性別は、人種よりも強く支配的関係を決定するであろうか?
1975年の3月18日から3月31日までの、全てのプライムタイムの犯罪ドラマとコメディーの放送をサンプルに、30秒間の相互作用する二人の登場人物をふくむ部分をユニットとした分析を行っている。
相互作用する登場人物は、支配的であるか、非支配的であるか、平等であるかがコードされ、さらに、性別や人種、意味のある職業的地位、相互作用の関係(家族的文脈か職業的文脈か)がコードされている。
その結果
支配的なパターンを見せたものの分析で、コメディーは、犯罪ドラマよりもより好意的な表現となっていた。コメディーは「黒人」を犯罪ドラマよりも好意的に表現している。コメディーにおける家族の文脈では、男女間の相互作用は最も平等に描かれていた
「男性」は相互作用する参与者としてより頻繁に登場し、女性よりも多く支配的になった
性別は、人種よりもより強く支配関係を決定する要因である
などが上げられている。
メディア表現における相互作用の分析や数量化の方法論が詳細に示されるとともに、登場そのものの分析からの内容分析調査の発展を考える上で示唆深い論文で参考になる。
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Contents Analysis Review |
製作/著作 日吉 昭彦/ひよし あきひこ copyright 2000 Akihiko HIYOSHI all rights reserved
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