...Thirty years struggle to persuate advertisers to use more black models in their ads and has had an effect.....perhaps the next move should be to persuade advertisers of high-ticket items to depict more blacks in product interactive reles
Licata, Jane W., Biswas, Abhijit
Representation, Roles, and Occupational Status of Black Models in Television Advertisements
Journalisz Quartely
1993
70:4
p868-882
テレビ広告の「黒人」表現に関して、特に職業的役割表現について、詳しい内容分析調査を報告する論文である。 グリーンバーグ&ドミニク(1960年代後半)、ブッシュら(1970年代中盤)、ウィルクスとバレンシア(1980年中盤)の広告における「黒人」表現の研究との比較が行われており、これら一連の研究の流れにのったものである。よって、調査項目は、上記の研究と相同である。さらに職業的役割についての分析はジンカーンらの研究が参照され、雑誌の分析との比較が行われている。
この研究の特徴は、番組種別において、「黒人」向け番組/「タイピカル」な番組という分類を導入した点にある。視聴行為を考慮にいれた分類で、「黒人」向け番組の広告に特徴があるという仮説である。
調査は1990年秋および1991年春に、高視聴率上位5位の「黒人」向け番組および「タイピカル」な番組を、それぞれ5本ずつ録画し、計20本の番組に含まれたコマーシャルについて内容分析を行っている。対象となった番組は主に「コメディー」である。全部で11時間の番組中の、318のコマーシャル、全時間で140分10秒のコマーシャルが対象である。
テレビ広告における「黒人」モデルの登場は、1967年から1991年にかけて明らかに増加している。
テレビ広告で主役として描写される「黒人」モデルは、1967年から1991年までで、あまり変化がみられない。
職業的役割表現では、スキルの高い登場人物が多く、「白人」と「黒人」の差は見られない。
「黒人」モデルの平均人数は、「タイピカル」な番組よりも、「黒人」向けの番組で多くなる。
「黒人」モデルを主役とした広告の割合は、「タイピカル」な番組よりも、「黒人」向け番組で高くなり、マイナーな役割で表現した広告はその逆である。職業的役割表現でも同様。
「黒人」は高い価値の製品の広告ではあまり製品と相互作用しない
などの結果が、詳細なデータとともに示される。
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製作/著作 日吉 昭彦/ひよし あきひこ copyright 2000 Akihiko HIYOSHI all rights reserved
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