The Favorble characterization of blacks when portrayed in bit parts and minor roles constitutes no threat to the world of the white man on television........

Hinton, James L. Seggar, John F. Northcott, Herbert C. Fontes, Brian F

Tokenism and Improving Imagery of Blaks in TV Drama and Comedy: 1973
Journal of Broadcasting
1974
Fall, 18:4
p423-432


米国3大ネットワーク・テレビにおける「黒人」表現に関する数量的内容分析調査を報告する論文である。

1973年2-3月の二ヶ月分のネットワーク・テレビの全コメディ/ドラマ番組を調査対象とし、各日7時間のプライムタイム(5:00pm-11:00pm)を録画、133の番組をサンプルとしている。

主に「白人」登場人物と「黒人」登場人物の人数の差を分析し、性別/放送局別に分類された結果が報告されている。317人の白人(全体の53%)/149人の黒人(全体の43%)が分析されている。

実際の「白人:黒人」表現頻度は、ABCでは10:1/CBSで12:1/NBCで5:1 であること、「黒人」の男性は比較的多く登場し主要な役割にもついているが「黒人」の女性はほとんど主要な役割として描かれていないこど、テレビ局の違いによる表現の差が明瞭であったこと、「黒人」はちょっとした場面や脇役として登場することが多いこと、「白人」登場人物は明らかに「黒人」キャストよりも「敵意」があり「暴力的」で「不法」で(あるかあるいは)「不道徳な行為を行う」者として表現されていたこと、などが指摘されている。

「黒人」表現は、1973年のテレビのコメディやドラマ番組において、全体的に「好意的」に表現されていると分析している。しかし、役割の重要度の観点からは、いまだ「背景」として描かれていることには代わりがなく、こうしたテレビ表現のあり方をTOKENISM(名目だけの人種差別廃止)と指摘する結論はたいへん興味深い。


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ranslated & Summarized by 日吉 昭彦
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