| 年度 | 2008 |
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| 科目名 | 文章演習D |
| 教員名 | 升野 龍男 |
| 授業概要 | 「好き」を「得手」にする。興味を持ったものに挑戦して行く。これがスペシャリティを身につける最も大切なポイントです。そのためには、まず第一に「努力の方向を特定すること」が極めて重要。「ローラー作戦」というような考え方の「すべてにわたって頑張る」というのは、努力する焦点が定まっていないことです。第二に重要なことは、努力の日常化。他人には辛いと思えることでも、好きなことなら辛くはない。それを日常化してしまうこと。第三に、一歩踏み込んで情報を探る。つまり取材力を身につける。情報ハンターになるということ。これが、自分ならではのオリジナル情報作成の基本動作です。以上を具体的に疑似体験する授業を行い、それをもとに演習課題に取り組んでもらいます。その場合に重要なヒントを示唆してくれるのが、優れた映像コンテンツ(情報内容)。私がストックしている「これは!」と思う番組や、写真を授業で紹介し、演習課題に挑戦してもらいます。あなた方自身も優れたコンテンツ収集家になってください。努力の日常化さえできれば、学期終了後、大きく飛躍できた自分を発見できるはずです。 |
| 授業計画 | 1.基本動作の深化=目撃・観察から何故を発し、その何故を解く行為を体得 (1)「目撃→観察」ノートの「目撃→観察→洞察→発見」ノート化 (2)「洞察・発見」の段階へ 秋は「目撃→観察→洞察→発見」の「洞察→発見」を中心に指導して行きます。[目撃→観察」情報をもとに、何故そういうことが起こるのかを発する。それについて「洞察=仮説=ひょっとするとこんなことではないか」を提示する、「発見=やはりそうだった、意外な事実を発見できた」情報を作って行く作業を行います。 2.以上の行為が評論、エッセイへの第一段階と成る (1)私が収集した写真、動画情報を授業で見せ、その場で洞察・発見技術を習得する。 (2)それをもとにした文章演習課題を出し、情報作成、表現技術を身につける。 (3)常識的に思われていることの裏面に潜んでいる本質を見出し指摘する→評論の第一段階。 (4)日常の何気ない事象、動作から感動を見出す→エッセイの第一段階。 3.具体的な授業計画 (1)オリエンテーション (2)洞察力保有のための特別講義「広告、その誕生からデビューまで」 (3)問題意識を日常化する (4)スペシャリストの問題意識とは (5)洞察力の保有×2回 (6)洞察力・発見力の保有×7回 (7)テスト実施 |
| 評価方法 | 2/3以上の出席が必要です。講義では幾つかのコンテンツを使用しますから受講していないと書けません。評価の割合は出席40%、演習課題40%、テスト20%。つまり8割が普段点。テストは時間内に書く力をつけるための作業にしか過ぎません。演習課題を期日通り的確に提出できないと合格点を取るのは無理。遅刻は15分まで。それ以上は欠席とします。 |
| 教科書 | |
| 参考書 | |
| メッセージ | 「目撃・観察・洞察・発見ノート」を作成し、毎回必ず持参してください。「勉強ができない」は、実は勉強ができないことの本質を衝いた指摘ではありません。勉強ができないのは、「勉強することができない」ことの結果なんです。これを一歩進めると、次のようになります。「勉強することができない」のは、勉強対象が「面白くない」から。教える側の「面白さの発見」と「教わる側の面白さの受信努力」が噛み合えば、誰でも興味対象に必死に取り組むようになるはず。文章作りも同様です。文章が書ける、書けないは、文章作りの本質を衝いていません。「目撃→観察→洞察→発見」ができなければ、文章を書いたとしても、それは「中身のない情報の羅列」にしか過ぎないのです。「目撃→観察」で得た情報が新鮮なら、それはニュース価値を持つ。感動があればエッセイになる。「洞察→発見」できれば、批評や論文となる。情報化社会とは、情報が付加価値ではなく「主体価値」となる環境。文章演習は主体価値を作る担い手になるチャンスを掴む「場」です。 |