| 年度 | 2008 |
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| 科目名 | 文章演習F |
| 教員名 | 升野 龍男 |
| 授業概要 | 前期は比較的、制約の無い文章作りです。それはそれで良いのですが、制約がある中で文章を書くこともよくあります。これはスポーツでも同様で、ルールの中で如何に記録を伸ばしたり縮めるか、得点を挙げるか。見せ場を作るか、感動を呼ぶか。ここがスペシャリストの腕の見せどころ。後期は、これに取組みます。日頃の生活の中に、喜びがあり、悲しみがあり、ドラマがあり、発見がある。情報のハンターになって欲しい。仕入れた情報は、すぐさま適切な言葉にしてみる。そして、つなぎあわせてみる。キラリと光る文章を書くのは、重要なことですが、工程から見れば、最後の定着作業にしか過ぎません。重要な作業の大半は、実はその前に終わっています。質の高いモノを作り続ける。それは、腕の良い寿司職人がネタとシャリを握る前に何をしているか、それと同じようなことを、日常化できるか、どうかなのです。他人との競争ではなく、自分の中に可能性を発見して、その可能性と競争して欲しいと思います。3年後期は就職と面と向かう時期。自己紹介と自己プロデュースの違い、その上で 効果的な自己プロデュース方法も具体的に指導します。努力の日常化ができた学生は驚くほど進歩します。 |
| 授業計画 | 1.演習の方法論 毎回講義を行なった上で課題を与え、受講者はそれを翌週提出する。翌週 それを添削し各自に返却する。その際に課題に対する共通指摘事項と良い 作品をサンプルとして、受講者全員に配布する。これを繰り返しゆきま す。パソコンを使った個別指導も行います。 2.具体的な授業計画 (1)自己アピール&謎解き授業のガイダンス (2)広告文の作り方×4回 (3)自己プロデュース-1「自分自身を目撃・観察・洞察・発見」 (4)自己プロデュース-2「自己の再発見」 (5)自己プロデュース-3「自分自身をどう作り変えてゆくか」 (6)自己プロデュース-4「売り込み」 (7)企画力=論文-1「発想法を身に付ける」 (8)企画力=論文-2「何故の設定」 (9)企画力=論文-3「仮説の設定とその実証」 (10)企画力=論文-4「論文の組み立て方」 (11)論文提出 |
| 評価方法 | 演習課題はきちんと受講していないと書けません。2/3以上の出席が必要です。目撃力・観察力から「何故を発する」、その謎を解く洞察力(仮説設定力)、仮説検証力・真理発見力、それらをまとめ上げる体系的論理構築力の体得を指導します。評価の割合は出席40%、演習課題40%、論文提出20%。後期は、問題提起力を重視します。学生は、共同社会の住人です。それに対し、多くの社会人は、利益社会の住人です。この決定的な違いは、時間に対する考え方の違いです。共同社会での行為はあまりお金に換算されませんが、利益社会はそう甘くありません。多くの方は利益社会に歩を進めると思います。それゆえ、価値を生む行動力、つまり効果的な時間の使い方も評価します。ゲーテ曰く「常に時間はたっぷりある。上手く使いさえすれば」ですから。演習課題を期日までに的確に提出しないと合格点は得られません。遅刻は15分迄。それ以上は欠席。 |
| 教科書 | |
| 参考書 | |
| メッセージ | 受講生へのメッセージ 3年の秋は就職活動への第一歩を踏み出す時期。自分自身のプレゼンテーション方法を体得しなければなりません。それには自己プロデュース力、企画力が必要不可欠です。「人生に夢があるのではなく、夢が人生を作るのだ」。「未来は予測するものではなく、創りだすものだ」。常識的に言われていることの裏返しに、意外な真実が隠れている場合が多いのです。前期でバレリーナ森下洋子さんの話しをしましたが、彼女の自己認識の凄さをご紹介しましょう。「ダンサーになって何が良かったと思いますか?」という私の問に、「女だからプリマになれました」、と答えてくれました。プロデュースとは、プロ=前に、デュース=引き出す。つまり、自己プロデュースとは、自己の目標=夢を「宣言」し、それを実現する努力を自らに課し、追い求めること。社会があなた方に求めているのは、次の三つ。チャレンジ精神、主体性、コミュニケーション力です。これを体得する実践的な演習を行います。ある受講生が次のように語ったのが印象的でした。「講義というのは、単位を取るためにあるのではなく、生きる力を体得するためにあるということをはじめて知った」。 |