国際機構論

年度 2007
科目名 国際機構論
教員名 斉藤 功高
授業概要 第二次大戦後、国際社会は急速に組織化されていった。現在の国際社会は国際機構がなければ成り立たないところまで深く結びついている。例えば、国際社会の平和を担保するためには国連は不可欠な存在である。国際テロを撲滅するには一国では不可能であり、国家間の協力が必要となる。国連はそのための要となることができる。また、私たちは何らかの国際機構のお世話になっている。私たちが日本にいて外国製品を安く買えるのも、WTOという国際機構によって自由貿易が推進されているからである。さらに、EUのように特定の地域が国家主権を超えて統合を進めている場合がある。これは、今後の新しい試みとして研究していく必要がある。このように、私たちは生活に密接に関係している国際機構を学ぶことによって、国際社会の仕組みが一層理解できるようになる。本講義では、国際機構を法の視点から学んでいく。
授業計画 プロローグー国際機構とは
国連
国連の仕組み
・国際機構としての国連
・総会決議の性格
・総会決議と事例
・安保理決議の性格
・安保理決議と事例
・国連と世界平和
・国連はどうあるべきか
専門機関
・WTOと自由貿易
・IMFと国家の再建
・経済のグローバル化とWTO・IMF
・IAEAとNPT体制
地域機構
・EUと地域統合
・EU法と加盟国の権限
・ASEANとAPECーその将来は
評価方法 レポート(20点分)・平常点(20点分)・筆記試験(60点分)によって評価する。なお、筆記試験は3分の2以上講義に出席しなければ受けることが出来ないので注意されたい。
教科書
参考書
メッセージ 授業では教科書を使わないため、国連や国際機構に関する本を最低1冊読んで、全体的な知識を身につけて欲しい。また、国際社会に現在起こっている諸事情を新聞・インターネット等でよく把握しておいてほしい。