人間・科学・環境B

年度 2007
科目名 人間・科学・環境B
教員名 小泉 賢吉郎
授業概要 本講義では主として技術、技術革新を取り上げ、これについていろいろ具体的に論じたい。諸君が生まれた頃、ケータイはなかったし、パソコンも初期のモデルがあったに過ぎない。インターネットも存在しないも同然だったし、クローン人間や万能細胞などは空想科学の領域に属する話題であった。ところが、現在ではわれわれにきわめて身近な存在となりつつある。では、いったい、技術とは何か。動物は技術をもっているのか。技術とは、社会の中の諸要素を集めたものか、それとも諸要素の関係性か。技術を社会の中に導入するには、どういう要素が関係してくるのか。これらの一般論に続いて、具体例を紹介しながら、新技術は、どういうふうにしてわれわれの中に入ってきたのか等について考えたい。人間・科学・環境Aを取っている必要はないが、取っている方が理解しやすいだろう。
授業計画 動物は技術をもっているか。
技術は要素の集合かネットワークか。
技術の支援ネットワーク。技術は単独では何もできない。
ジッパーの発明。はじめは靴用だった。
コピー機の発明。台所で研究。
ナイロン(人造繊維)。基礎研究から応用研究へ。
ペニシリン(抗生物質)はフレミングが発明者、でも・・・。
ペニシリンの大量生産。まさしく救世主の出現。
トランジスタから集積回路(IC)へ。
イノベーション:プロダクトとプロセス。
日本はプロセスに成功、しかし、プロダクトはまったくだめ。
なぜ技術革新が起こるのか。
われわれは進展する技術革新にどう対処すべきか。
評価方法 成績は、期末に実施する試験の結果で判断する。出席点は積極的に評価したい。評価に迷った場合も、参考にしたい。また毎回、配布する出欠票のなかの質問欄を利用して、この授業に積極的に取り組む姿勢を見せた者も評価の対象とする。
教科書
参考書
メッセージ 科学・技術について関心を示すことが、現代社会にあっていかに大事なことであるかを理解してほしい。