国際政治学

年度 2007
科目名 国際政治学
教員名 藤嶋 亮
授業概要 内戦やテロ事件の頻発、難民や貧困の蔓延といった国際社会の現実を目の当たりにすると、無力感に襲われそうになります。ここで、思考停止に陥らず、この現実と向き合うためには、骨太な思考の枠組みが必要とされます。そのために本講義では、まず、現代国際政治の歴史的背景や、国際政治を理解するための基本的な考え方、理論の枠組について整理します。その上で、現代国際政治の諸問題、とりわけ民族紛争への国際的対応(「人道的介入」)や、「帝国」としてのアメリカ、2001年の同時多発テロ事件以後の「対テロ戦争」などについて、掘り下げて考えてみたいと思います。
授業計画 第1部 国際政治の基礎概念
Ⅰ.国際社会と国内社会
Ⅱ.国家主権と国民国家の変容
Ⅲ.グローバル化と国家
Ⅳ.非国家的アクター
第2部 国際政治学の理論
Ⅴ.リアリズムとリベラリズム
Ⅵ.世界システム論
Ⅶ.数理的アプローチ
第3部 国際政治史
Ⅷ.戦間期の国際政治
Ⅸ.第二次世界大戦
Ⅹ.冷戦期の国際政治
第4部 現代国際政治の諸問題
ⅩⅠ.「ポスト冷戦」の国際政治
ⅩⅡ.民族紛争と国際社会:「人道的介入」
ⅩⅢ.ヨーロッパの挑戦:EU
ⅩⅣ.9・11と「対テロ戦争」
ⅩⅤ.国際政治の変容
評価方法 学期末の筆記試験によって、成績を評価します。
教科書
参考書
メッセージ 国際政治学は論争的な学問です。例えば「人道的介入」の是非。つまり、民族紛争や内戦において、生命が危険にさらされている人々に対し、国際社会は何ができるのかという問題です。彼らを救うために武力行使をすべきなのか、いや、いかなる場合でも、武力行使は排除されるべきなのか、あるいは、国家主権を重視し、内政干渉を問題視する立場もあるでしょう。容易には答えが見つからない問題です。本講義では、このような問題についてみなさんと考えてみたいと思います。