総合講座A

年度 2002
科目名 総合講座A
教員名  笠井 他
授業概要 環境とは、あるものがおかれている状況を指します。私たち人間は生物としては自然の一部であり、自然の影響を受けながら人間社会を形成し文化を生み出してきました。高度に進んだ人間の活動は、やがて自然な仕組みとしての生態系を破壊しかねないほどに進みました。この講座では、今あらためて私たちが受け継いできた環境と文化について、環境と言語、性と行動の進化、日本人の生活様式の転換、と言う視点から考察します。
授業計画 ◎環境と言語 ― 笠井勝子
人が社会を形成していくうえで欠かせないものは、意志や考えを伝達する言語でした。どんなに孤独な生活を好む人も、言語によって思考し行動していることに気づきます。わたしたちにとって、言語抜きの生活はありえないといってよいでしょう。人の存在と一体になっているとも考えられる言語は、それを使用する人がおかれた環境をどのように反映し、話す人にどのように影響を与えているでしょうか。文化的背景にふれながら、考えていきます。
1 言語-世界を切り取る
2 旧約聖書のことばとこと
3 新約聖書のことばとこと
4 マイ・フェア・レィディ
◎性と行動の進化 ― 出井雅彦
生物の世界には様々な行動が見られるが、その影には自分の子孫をたくさん残すための性戦略が隠されている。これは生物に2つの性が存在するためであり、雌雄の配偶行動に違いが生じている。ヒトの行動を理解する上でも、動物行動の進化を知ることが重要となる。
1 性の起源と進化:有性と無性、どちらが有利?
2 性と配偶行動の進化:雌雄の利害と戦略
3 動物の配偶行動
4 進化から見たヒトの行動
◎洋風生活への憧れ ― 川崎衿子
明治期以来、私たちの生活環境は欧米をモデルに西洋化、近代化が測られてきました。一方でそれは旧来の日本人の生活様式の否定でもあり、そのプロセスの中で大切な精神文化、生活文化を失ってきたことも事実でありましょう。しかし近年になって、西欧追従型の社会のあり方を見直す機運も高まってきています。ここでは日本人にふさわしい生活文化とは何かを西洋文化と対照しながら考えていきます。
1 「和風と洋風」の概念の成立
2 明治期に外国人が見た日本人の暮らし
3 これからの生活様式・変わるものと、変わらないもの
評価方法 出席と試験で評価する
教科書
参考書
メッセージ 様々な視点から環境と文化の変容を考えるきっかけをつかんで下さい。
座席は指定された所に着席して、講義をノートにとって下さい。