記号論(K)

年度 2007
科目名 記号論(K)
教員名 岡野 雅雄
授業概要 記号論とは、文字符号や交通信号や地図のようなものだけにとどまらず、我々の身体の発する意味や、ことばや、社会のしきたりなどに至るまで、広く意味作用を扱うものである。人文科学においては、自然科学における数学に相当する基礎理論であり、現代思想や文学理論には欠かせない知識である。この科目では、記号の具体例をみながら、基本的な考え方を身につけてゆくようにしたい。 授業の流れとしては、まず具体的な記号を概観し、徐々にその背後にある原理をつかむようにする。ついで、「ことばと文化」の記号に対象を広げ、「文化記号論」と呼ばれる理論に進み、現代社会をとらえる上での応用を考える。
授業計画 「記号」と「記号論」--記号とは何か
記号論の考え方(1)–記号と意味; 記号論の創始者たちの考え方
記号論の考え方(2)–記号のタイプ
記号論の考え方(3)–記号の「体系」性(範列と連辞)
記号論の考え方(4)–デノテーションとコノテーション
記号論の考え方(5)–メタファーとメトニミー
記号の分類--論理的コード(1)副言語的コード(言語に関する記号)
記号の分類--論理的コード(2)実用的コード(行為に関する記号)
記号の分類--論理的コード(3)認識論的コード(科学的認識と伝統的認識に関する記号)
記号の分類--美的コード
記号の分類--社会的コード
記号論による分析方法
まとめ
評価方法 中間課題および学期末のテスト。なお、中間課題でレポート管理システムを使用します。
教科書
参考書 P. ギロー『記号学』白水社クセジュ文庫 
メッセージ この科目は、記号論の基本的な考え方・ものの見方を知ってもらうのが主な目的です。常識的な意味での「記号」よりも幅広い記号現象について理解を深めてもらいたいと思っています。