特別活動の研究

年度 2007
科目名 特別活動の研究
教員名 松本 浩之
授業概要 特別活動は本来、学習塾や予備校には存在しない領域(最近では少数ではあるが塾などがこれに近い活動を試みる例がありますが)です。従って、特別活動は学校固有な活動として位置づけられ、学校や学級の集団、仲間集団の文化を形成し、個々の生徒の在り方にも大きな影響を与える領域であります。まさに、学校にしかできない教育の真骨頂を担う領域です。また、教師の意欲、熱意、創意工夫、キャラクターが活動の内容や成否を左右する領域でもあります。思い出深い修学旅行や仲間と力を合わせた文化祭、一方では退屈この上ない儀式なども皆さんは経験していることと思います。本講義では、特別活動の全体像を把握するとともに、人間関係が希薄になりつつある現代の学校において集団活動を通していかに改善、介入するかについて考察を深めていきます。
授業計画 ①特別活動の特色と指導の重点【特別活動ってなに】
②特別活動のねらい 【特別活動で生徒のなにを成長を促すか】
③特別活動の歴史的変遷Ⅰ 【自由研究時代~特別教育活動・学校行事等の時代】
④特別活動の歴史的変遷Ⅱ 【学級指導新設の時代~学級活動新設の時代】
⑤特別活動の実際 【全体計画の意義・年間指導計画の作成】
⑥集団活動の実際 【集団主義教育批判~民主的集団形成】
⑦集団と個の関係 【集団内における自己実現・人間関係づくり】
⑧自己教育力の育成と特別活動【自己教育力の構造と集団活動】
⑨生きがい感のある存在【役割配分・役割期待・役割認識・役割遂行・評価】
⑩思春期・青年期の特質を前提とした活動の実際
⑪生徒会活動の特質と指導Ⅰ【集団による問題解決能力の向上・発達の最近接】
⑫生徒会活動の特質と指導Ⅱ【学校生活の向上を目指した活動】
⑬学校行事の特質と展開 【なぜ学校行事が必要なのか】
⑭特別活動と総合的な学習【体験学習・自ら考え/行動し/感動し/解決する力】
⑮特別活動の実践的課題 【集団活動と集団主義との境界】
評価方法 (1)筆記試験(2)筆記成績に出席率と受講態度を加味して総合的に評価する。
教科書
参考書
メッセージ 教職課程の中には、林間学校や修学旅行に行けるといった理由で教師を目指す学生がいます。現職教員にもこうした理由で教師になった者は結構多いものです。生徒と一緒に活動することが大好きな先生です。一方、林間学校など宿泊があるから高学年を外してほしい、卒業学年はアルバム作成があるからいやだと言う先生も結構多いのも事実です。行事に際しても生徒への指導は自主性の名のもとに放任し、生徒に引率される頭数だけの教員も時々見かけます。前者のすべてが良い教師とは言えませんが、少なくとも後者に属する教師は特別の事情のある者を除けば、職務上の重要な領域への姿勢が欠けている教員であり、生徒にとって好ましい存在とは言えません。受講する学生は、子どもと一緒に何かができる。授業を離れて考え、活動することに胸がときめかせる学生であってほしい。