年度 | 2007 |
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科目名 | ゼミナールⅡ |
教員名 | 松本 浩之 |
授業概要 | 本ゼミは、広く教育活動に興味を持ち、将来子ども(ヒト)に関わることを職業とし、相手の成長や喜びを我が事として共に享受することに強い憧憬を抱く、そんな学生諸君に履修して欲しいと考えます。「生きる力」を育むことが強調されて久しいですが、ただ生きることは、今の時代少しも困難ではありません。「よりよく生きる」ことを今問うていくことが必要なのです。では、「よりよく生きる」とは、どういうことか。永遠の哲学上の課題ともいえるこの問いに、現時点での自分なりの回答を得ることがこのゼミの最終目標です。目標到達の方法として、古今東西のすぐれた思想家(芸術家や文学者を含む)の人となりを概観し、自分が最も魅力を感じた人物について著書や文献を読みあさり、共感的摂取をするという形をとりたいと考えます。 |
授業計画 | 下記の項目は概ねゼミで扱う内容を箇条書きにしたもので、時数に対応するものではない。 西洋哲学・思想の概観 古代ギリシア哲学・思想 ・キリストの思想 ・近代の哲学・思想 ・現代の哲学・思想 小林秀雄の批評を軸に ・芸術家たち:モーツァルト・近代絵画の巨匠 ・ロシア文学:ドストエフスキー ・本居宣長への道:日本的な思想の系譜 中村雄二郎:「臨床の知とは何か」 研究する人物を一人決定。 研究経過の中間発表。 最終レポートの製作。情報交換 最終レポートの報告会。 「よりよく生きる」とは、最終集団討議。 |
評価方法 | 自分の生き方や行動の価値基準をどれだけ吟味しているか、その深まりを、発言やレポート等によって評価します。また一人の思想家についてどれだけ深くのめりこみ、自分の血肉にできるかも大きな評価内容です。また、ゼミ生同士協力し合い、お互いに磨きあうことも学習を深める大きな要因なので、孤立せず仲良く交流しあうこと、困った時に助け合うことなども評価に加味します。人として「よりよく生きる」ことに興味のない学生には履修をお断りする。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | 「自分は何のために大学に通うのか?」「何のためにその職業をめざすのか?」「希望通りの就職ができれば自分は幸せなのか?」「友達とのとりとめない雑談に1日を費やしていてよいのだろうか?」そんな疑問がふくらみ始め、まじめに回答を求め始めた諸君にぴったりのゼミです。このゼミを通して身につけてもらいたい力、それはずばり「教養力」です。 |