時事問題A

年度 2007
科目名 時事問題A
教員名 未定
授業概要 私たちは日本国内や世界で次々に生起するさまざまな出来事を、主にテレビ、新聞、インターネットなどのメディアを通じて知り、それをもとに世界観を形成している。この授業では、講師自身の37年間にわたるジャーナリスト体験を踏まえて、みなさんがこれらの出来事の意味や本質、歴史的背景、相互関連性、将来の見通しなどをより深く把握出来るようになるための基礎訓練を行う。その際、考察の対象となるのはニュース自体と、そのニュースを私たちに伝えているメディアの双方である。メディア特性に関する認識は、時事問題を正しく理解する上で重要である。例えば、日本の民放各キー局が毎日放映している国際ニュース映像の約70%は、ロイターTV(英)、APTN(米)という二つのアングロサクソン系映像通信社が配信した映像である。私たちは知らない間に米英流のものの見方を植え付けられている可能性があることを意識しておく必要があるのだ。
授業計画 毎週、政治、外交、経済、社会など硬軟両面の重要ニュースを2~3件選び、次の週までに詳しく調べて発表する学生を1件1人ずつ指名する。発表者は自分が担当するニュースを各種メディアがどう報じたかを含め、さまざまな角度から調べて発表する。発表について全員で考え、討論した後、講師が解説する。賛否が分かれる問題について、全員が両派に分かれてディベートを行ったり、特定の重要ニュースを選んで全員に小リポートを書いてもらうことも考えている。
評価方法 授業中の発表内容、討論への参加実績、小リポートの内容などに期末リポートの内容を加えて総合評価する。出席を重視する。
教科書
参考書
メッセージ 現代の情報化社会を生き抜くためには、時事問題を幅広く、正確に認識することが不可欠だが、同時に時事問題を報じたニュースがメディアによって私たちに届けられる仕組みについても理解しておくことが一層重要となっている。